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【岩本輝雄氏の目】Eフランクフルトも日本代表も鎌田が軸 左の久保との連係でフィニッシュに絡め

[ 2022年11月3日 04:00 ]

欧州チャンピオンズリーグ 1次リーグ最終節D組   Eフランクフルト2-1スポルティング ( 2022年11月1日 )

〈Eフランクフルト・スポルティング〉後半、勝ち越しを喜ぶ鎌田(左)=AP
Photo By AP

 W杯カタール大会(20日開幕)に出場する日本代表メンバーに選ばれたドイツ1部EフランクフルトのMF鎌田大地(26)が逆転突破の立役者となった。1日、敵地で行われたポルトガル1部スポルティングとの16強入りを懸けた直接対決で同点PK弾を決め、2―1の逆転勝利と2位での決勝トーナメント進出に大きく貢献。日本人最多の欧州CL連続試合得点を3に伸ばし、今季PKでは失敗なしの3得点。W杯でもPKキッカーを任される可能性が高くなった。

 鎌田は3試合連続ゴールを決めたが、こういう大きな試合でPKを任されるというのはそれだけチーム内で信頼されているということだ。しかも決めれば同点、決勝トーナメントに進出するためには勝たなければならない重要な局面だけに、物凄いプレッシャーだと思う。

 こういう時はGKの動きよりも、自分が思い描いているところに思い切って蹴れるかが鍵。私はゴールの四隅のどこかに無心で蹴ったが、いろいろと考えない方がいい結果が出る。チームメートも「鎌田が外したのなら仕方がない」と思っているはずで、それだけチームの中心にいるということだ。

 鎌田は1日に発表されたW杯の日本代表にも選ばれたが、私は日本代表でも彼が攻撃の軸になると思う。4―2―3―1のトップ下で、左サイドの久保とポジションチェンジしながら攻めていく。

 1トップに運動量とスピードのある前田や浅野、右には突破力のある伊東がいるので、今季調子がいいこの2人がフィニッシュに絡むことで得点の可能性が見えてくる。チームでボランチをやっているだけに守備面でも期待できる。鎌田にかかるウエートは大きいと思う。(元日本代表MF)

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2022年11月3日のニュース