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C大阪 5年ぶりの戴冠スルリ 広島ユース出身加藤の先制弾実らず、2年連続の準優勝

[ 2022年10月23日 05:30 ]

ルヴァン杯決勝   C大阪1―2広島 ( 2022年10月22日    国立 )

<ルヴァン杯決勝  C大阪・広島>後半、広島・ナッシム・ベン・カリファを倒したC大阪・ヨニッチ(右から2人目)はVARの結果、退場となる(撮影・西海健太郎)
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 残酷な幕切れだった。C大阪は1―0で迎えた後半アディショナルタイムに2失点し、昨年に続く準優勝に終わった。対広島は今季4戦全敗。小菊昭雄監督(47)は、5年ぶりの戴冠をあと数分で逃した責任を一身に背負い込んだ。

 「昨年同様、私の力のなさで勝たせられなかった。悔しい」

 頂上決戦にふさわしい、重苦しい展開。後半8分に生まれた加藤の先制弾は一瞬の隙を突いたものだった。佐々木の、大迫へのバックパスがやや短くなったところを見逃さず、加藤が鋭くカット。大迫をかわし、角度のないペナルティーエリア右から流し込んだ。

 広島ユース出身の加藤。高校時代、トップ昇格には至らず、中大へ進学した。4年後のプロ入り時も広島とは縁がなかった。古巣を見返す魂のゴール。「ずっと広島相手に決めたかった。僕の得点で勝たせたかった」。加藤の思いもむなしく、同34分、守備の要・ヨニッチの退場から一気に流れを失った。

 小菊監督は「アクシデントの中での引き出しを増やし、たくましく成長して、必ずリベンジしたい」と前を向いた。必要な負けだったと振り返られる日が、きっと来る。(八木 勇磨)

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2022年10月23日のニュース