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【中村俊輔 名場面VTR】シドニー五輪導いた一撃 ブラジル戦での世界を驚かせた伝説ミドル

[ 2022年10月17日 05:01 ]

05年6月、コンフェデ杯ブラジル戦で約30メートル先のゴールを無回転ミドルで射抜き、王国の度肝を抜いた中村
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 来季のJ1昇格を決めた横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(44)が今季限りで現役を引退することが16日、分かった。日本代表やスコットランド・プレミアリーグのセルティックなどで一時代を築き、J1でも横浜で史上初となる2度のMVPを獲得。左足の芸術的なFKは、世界的な名手としてその名をとどろかせた。近年は右足首の故障との闘いが続き、熟慮の末、プロ26年の現役生活に終止符を打つ決断を下した。中村の今までの名場面を振り返る。

 <1> 2度のJリーグMVP&J1最多FK弾 2度の受賞はJリーグ史上唯一無二。1度目は00年に22歳の史上最年少で、2度目は自身初の2桁得点(10得点)を挙げた13年に35歳の史上最年長で、ともに横浜在籍中に受賞した。海外で7年半プレーしたにもかかわらず、24本のFK弾はJ1歴代最多。プロ1年目の97年5月に決めたJ1初ゴールもFKで、2度目のMVPに輝いた13年は年間歴代最多となる4本のFK弾をマーク。

 <2> シドニー五輪決める一撃 引き分け以上で五輪出場が決まる国立競技場で行われた99年11月6日のカザフスタン戦で、2―1の後半44分にダメ押しのFK弾。前日に死去した祖父にささげる一発にもなった。

 <3> レジーナで3戦連発 02年7月に横浜から当時世界最高峰リーグだったセリエAに挑戦。加入1年目の02~03年シーズン、9月22日のインテル・ミラノ戦、同29日のコモ戦、10月6日のブレシャ戦で3試合連続ゴールをマーク。

 <4> コンフェデ杯ブラジル戦での伝説ミドル 05年6月、約30メートル先のゴールを無回転ミドルで射抜き、王国の度肝を抜いた。1―2の最終盤にはポスト直撃の直接FKから大黒の追加点を演出。2―2に持ち込み、世界を驚かせた。

 <5> W杯でゴール 初出場となったW杯ドイツ大会1次リーグ初戦のオーストラリア戦。前半26分に上げた左足クロスを相手GKが捕球できず、そのままゴールに吸い込まれて先制。W杯ではこれが唯一の得点となった。試合は1―3で逆転負けし、その後1次リーグ敗退。

 <6> マンチェスターU戦の直接FK2発 セルティック時代の06年、欧州CL1次リーグで偉業を達成。第1節のアウェーで大会日本人初得点となる約22メートルの直接FKを突き刺し、第5節のホームでも16強に導く約30メートルのFK弾を決めた。敵将ファーガソン監督(当時)も「天性のキッカー」と絶賛した。

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