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長谷部 4年ぶり“復帰”で森保JAPANに金言置き土産「良いときの方が駄目だったりする」

[ 2022年9月26日 03:30 ]

練習を見つめる長谷部(上)(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 日本代表の合宿に期間限定で同行した元日本代表主将の長谷部誠(38=Eフランクフルト)が最終日となった24日、取材に応じ、後輩に油断大敵を厳命した。米国戦で快勝した日本とは裏腹に、W杯で対戦するドイツとスペインが敗れる状況にもW杯過去3大会を戦った偉大な「カイザー(皇帝)」は冷静。残り2カ月あれば別チームに生まれ変わる可能性も指摘し“想定と準備”が重要との金言を残した。

 反町技術委員長から日本代表にとって「ロールモデルカイザー」(手本となる皇帝)と評された長谷部は、4年ぶりに“代表復帰”した3日間を「W杯本番に向けて、凄く期待の持てるチームというのは中から見て思った」と振り返った。

 米国戦を観戦した長谷部は日本が好調と認めつつも、W杯の魔物についても言及。ドイツがハンガリーに敗れた一戦も見ており「本番だと違うものがある。これまでW杯前に良くない方が意外と結果が出たり、良いときの方が駄目だったりする」とかぶとの緒を締め直すことも求めた。

 W杯まで残り2カ月の過ごし方についても助言した。「ハンガリーのやり方が良いんじゃないかと思っても、絶対にドイツは修正してくるし、日本のやり方も研究してくる。さまざまなことを想定して準備することが必要と思う」と語った。

 長谷部の言葉は代表選手の胸にも刺さった。ともにW杯を戦ってきたDF長友は「本番にも来てほしい。サウナに入った後みたいに整った感じになった」と絶賛。一方の長谷部も「チームの中に入ってみたら、みんながW杯で勝ちたい強い気持ちを持っていた。何か、日本代表の良さを感じられた」と充実の表情を浮かべていた。

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2022年9月26日のニュース