×

C大阪 浦和撃破で雪辱「舞台整った」 パトリッキ、金鎮鉉も復帰で“広島に4度目の正直”

[ 2022年9月26日 06:00 ]

ルヴァン杯準決勝第2戦   C大阪4―0浦和 ( 2022年9月25日    埼玉スタジアム )

<ルヴァン杯 準決勝 浦和・C大阪>前半、ゴールを決めたC大阪・奥埜(中)は加藤(右から2人目)らと喜ぶ(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 準決勝第2戦の2試合が行われ、5大会ぶり2度目の優勝を目指すC大阪と、初制覇を狙う広島が決勝に進んだ。前回準優勝のC大阪はアウェーで浦和に4―0で圧勝。MF奥埜博亮(33)らがゴールを決め、2戦合計5―1で勝ち上がった。第1戦に3―2で先勝した広島は、ホームで福岡と0―0で引き分けた。決勝は10月22日に東京・国立競技場で行われる。

 最初から勝利しか見ていなかった。ホームでの第1戦を1―1で引き分けたC大阪。決勝へ進む条件は、勝つか、アウェーゴール数で上回る2得点以上のドロー。小菊監督は「選手といろんなゲームプランを共有した」としながら、最終的に指示した戦術は「積極的にボールを奪い、ゴールを獲りにいく」――。だから、前半23分にオウンゴールで先制し、同30分にMF奥埜が2点目を決めても一切手を緩めない。

 後半6分にはDF山中の左からのクロスにFW加藤が頭で押し込み3点目。極めつきは同35分、コンディション不良での戦線離脱から復帰したFWパトリッキが全快の4点目をズドン。「力になれてうれしいね」と満面の笑みを浮かべた。

 陰の立役者はパトリッキと同じくコンディション不良からの復帰戦となった正GK金鎮鉉(キムジンヒョン)だ。要所での体を張ったセーブはもちろん、的確なビルドアップ、時にはボールを保持して試合を落ち着かせた。それでも百戦錬磨の守護神は自身の評価もそこそこに、初戦を1失点で耐えたGK清水を称えた。「ホームで負けていたらきょうの重圧もすごかった。(清水は)いい仕事をした」。全員でつかんだ頂上決戦への切符。相手は今季リーグ戦で連敗し、天皇杯準々決勝でも逆転負けを喫した広島に決まった。

 「舞台は整った。そのひと言。3度も負けた相手ともう一度戦える。リベンジできる」

 小菊監督は早くも胸の高鳴りを抑え切れず、加藤も「優勝する」と言い切った。昨年は名古屋に敗れて準優勝。今年は笑顔で試合終了のホイッスルを聞く。(八木 勇磨)

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月26日のニュース