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福岡、初4強あと一歩 20歳森山プロ初ゴールも延長夢散

[ 2022年9月8日 06:00 ]

天皇杯準々決勝   福岡1―2甲府 ( 2022年9月8日    ベススタ )

<福岡・甲府>延長で甲府に敗れ、ガックリの福岡の選手たち(撮影・中村 達也)
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 福岡はJ2甲府に延長の末に敗れ、初の4強を逃した。前半に先制され、森山公弥(20)のゴールで追い付いたが、後半は攻めきれず1―1で延長に突入。延長前半7分にゴールを決められた。終了間際は波状攻撃を仕掛けたがネットを揺らせなかった。

 延長の激闘も及ばず、福岡はベスト8で力尽きた。カテゴリーが下の相手に2度勝ち越されての悔しい敗戦。長谷部茂利監督は「内容よりも結果。責任を感じている。ホームだっただけに言葉がない」と責任を負った。

 リーグ戦は7戦未勝利で2連敗中と不振。勝利で弾みをつけたい一戦だった。前半16分に先制を許す苦しい状況の中で、ユース出身のプロ2年目・森山公弥が豪快なゴール。コーナーキックのこぼれ球に反応するとペナルティーエリア手前左から左足で決めた。「ミドルを練習してきて武器になると思っていた。目の前にボールが来たので思いきり振り抜いた」。今季ボランチとしてカップ戦を中心に出場してきた生え抜きは、うれしいプロ初ゴールでベンチへダッシュ。手荒い祝福を受け「一丸となって戦っているので喜びを分かちあいたかった」とはにかんだ。

 後半からルキアン、クルークスを投入し攻撃の圧力を強めるも勝ち越せず延長に突入。疲労の色が次第に濃くなる中、同前半7分に手痛い決勝ゴールを奪われた。

 終了間際は必死に走り猛攻を仕掛けたが、2度目の同点ゴールはならず。ただ、試合を通してみると、シュートは甲府の16本に対して6本。指揮官は前戦から中3日、次戦を中2日で迎える過密日程の中、前節で出場機会のなかった選手を中心に先発メンバーを選んだが「持っている力を発揮することができなかった。力不足の面があったと思う」と肩を落とした。次戦は敵地で横浜戦。「延長も含めて疲労困憊(こんぱい)。非常に難しい。総動員で勝ち点を取れるように準備したい」と、悲壮な覚悟だ。(村田 有子)

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2022年9月8日のニュース