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神戸 1カ月ぶり勝利で最下位脱出 汰木2発!大迫も復帰後最長78分間プレーで復調の兆し

[ 2022年8月14日 06:00 ]

明治安田生命J1第25節   神戸2―0札幌 ( 2022年8月13日    札幌ドーム )

<札幌・神戸>前半、先制ゴールを決めた汰木(左)と喜び合う大迫(撮影・高橋茂夫)
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 2試合が行われ、神戸はMF汰木康也(27)の2ゴールで札幌を2―0で下し、先月9日磐田戦以来、約1カ月ぶりの勝利で最下位を脱出した。FW大迫勇也(32)は脚の負傷から復帰後最長となる78分間出場。直接視察した日本代表の森保一監督(53)に復調をアピールした。

 北の大地で神戸が逆襲への再スタートを切った。前半28分と同アディショナルタイムに汰木が圧巻の2発。終始優位に試合を進め、リーグ戦4試合ぶりの勝利をつかんだ。10日のルヴァン杯・福岡戦から中2日。敵地での連戦となり、長距離移動による疲労も軽くはないが、白星ですべてが報われる。「立ち上がりから激しくいっていた。迫力を頼もしく見ていた」。吉田監督も最後まで走り切った選手に最敬礼だ。

 うれしい事象は重なる。大迫が故障復帰から最長となる78分間にわたってピッチに立った。フル出場した4月10日のC大阪戦以来で、2本のシュートを放ち、汰木の2点目は大迫の強烈FKを起点に生まれたもの。セカンドボールの回収も含め、随所に献身的な動きを見せた。「気迫のこもったプレーをしてくれた。凄くいい状態」と指揮官。視察に訪れた森保監督にも確かな存在感を示した。

 さらには先月16日鹿島戦で右足首を負傷し、東アジアE―1選手権を辞退したFW武藤が戦列復帰。後半22分から出場した。吉田監督は「まだ痛みはある」とかばうが、武藤は気丈に「出るならしっかりとチームの力にならないといけない」。MFイニエスタが前日12日の練習で痛みを訴えベンチ外となるアクシデントも何のその、一丸となって勝ち点3をつかんだ。

 苛烈を極めるJ1残留争いに加え、ACLでの激闘も待つ。18日の決勝トーナメント1回戦の横浜戦へ汰木は「タイトルが懸かる大きな試合。切り替えて全力で獲りにいく」と断言。一戦必勝の精神で、目の前の敵を全力で倒しにいく。(八木 勇磨)

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2022年8月14日のニュース