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なでしこ E-1選手権連覇、池田監督初タイトル「日本開催で達成できてうれしい」

[ 2022年7月27日 04:25 ]

E―1選手権(女子)   日本0―0中国 ( 2022年7月26日    カシマ )

東アジアE―1選手権2連覇を果たし、大喜びの女子日本代表ら(C)JFA
Photo By 共同

 FIFAランキング13位の女子日本代表「なでしこジャパン」は26日、同16位の中国に0―0で引き分け、2勝1分けの勝ち点7で2大会連続4度目の優勝を決めた。昨年10月に就任した池田太監督(51)は同代表での初タイトルとなった。次は10月に予定されているナイジェリア(6日、ノエスタ)とニュージーランド(9日、長野U)との2連戦が腕試しの場となる。

 終了の笛が鳴ると池田監督は何度もガッツポーズし、選手たちを笑顔で迎えた。指揮官にとってうれしい初タイトル。2月のアジア杯では準決勝で中国にPK戦の末に敗れた。今回はスコアレスドローでリベンジと3連勝を逃したが、目指していた優勝をチーム一丸でもぎ取った。

 「3試合それぞれにいろんなトライができた。日本開催で目標の優勝を達成できてうれしく思う。選手にはタイトルを一つ取って、共有できた喜びをかみしめようと伝えた」

 前半から積極的に仕掛けた。11分、相手のトラップが大きくなったところをFW千葉がかっさらい、最後はMF宮沢がシュート。21分にはMF長野が右足でゴールを脅かした。猛攻は後半も続き、6分にはFW植木のミドルシュートがゴールバーを叩いた。

 来年7月20日に開幕するW杯まで1年を切った。6月の欧州遠征では前線からの連動したプレスを武器にセルビアとフィンランドを圧倒。手応えとともにチームづくりは次の段階に進んだ。そんな中、国内組中心の今大会はチーム力の底上げが一つのテーマだった。

 MF中嶋とDF林香を初招集し、出場試合数の少ない千葉らを積極的に起用した。最終局面での精度やプレー強度の不足など課題はまだ多いが、「育てながら勝つ」を実践。経験の少ない選手たちが成功体験を得たことは大きなプラスとなる。

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