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浦和GK西川 J1通算無失点試合170、曽ケ端抜き歴代単独1位!「支えてくれる人がいるからこそ」

[ 2022年7月11日 04:30 ]

明治安田生命J1第21節   浦和3―0FC東京 ( 2022年7月10日    埼玉 )

<浦和・FC東京>後半、FC東京・レアンドロのシュートをファインセーブする浦和・西川(撮影・西海 健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは各地で7試合が行われ、浦和はホームでFC東京に3―0で勝利した。前半31分にFWダヴィド・モーベルグ(28)が2試合連続ゴールで先制。後半に2点を追加して突き放した。GK西川周作(36)はJ1通算無失点試合を170とし、鹿島で活躍した曽ケ端準を抜いて歴代単独1位に立った。 試合結果

 赤く染まった埼スタに終了の笛が鳴り響くと、主将の西川はいつものように笑顔をピッチに咲かせた。誰からも愛される守護神に加わった勲章は“Mr・零封”。05年に大分でプロ生活をスタートし、広島を経て14年から浦和でプレーし、プロ18年目。出場543試合目でJ1通算無失点試合数を170に伸ばし、鹿島で活躍した曽ケ端を抜いて歴代単独1位に浮上した。

 「支えてくれる人がいるからこそ達成できた数字。僕の背中には心強い浦和サポーターもいる。勝利にこだわってやってきた分、これで楽になるかなと。あとはもう突き進むだけだと思っている」

 妻と子供たちがスタンドで見守る中、守備陣と連係を取りながら相手の強力な外国籍アタッカーたちを封殺した。後半20分には強烈なミドルシュートに横っ跳びしボールをはじき出した。曽ケ端に並んでから2試合足踏みしたが、「今日は珍しく(家族に)“見に来て”と言っていた」。最高の瞬間をプレゼントした。

 6日の京都戦では自身のパスミスで逆転を許した。しかし、反省しても引きずらない。「僕はミスではなく、味方と合わなかっただけだと思っている。それくらいの強いメンタルで挑まないといけないと考えていた」。1メートル83の体に秘めた不動心で、最後方からチームを鼓舞する。引き分けの多いチームは9位に甘んじるが、総失点19はリーグで2番目に少ない。ミレッGKコーチの下で立ち位置や練習方法の見直しを繰り返すなど成長を止めない守護神は、さらなる高みにのぼっていく。 

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2022年7月11日のニュース