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C大阪・加藤陸次樹です!森保監督の前で強烈ミドル一撃「得点を重ねれば代表も見えてくる」

[ 2022年7月11日 06:00 ]

明治安田生命J1第21節   C大阪2―2横浜 ( 2022年7月10日    ヨドコウ )

<C大阪・横浜>前半、先制点を決めるC大阪・加藤 (撮影・後藤 大輝)
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 7試合が行われ、C大阪はホームで首位の横浜と2―2で引き分けた。FW加藤陸次樹(24)が2試合連続ゴールを決める活躍などで一時は2点をリードしたが、後半に追いつかれた。

 豪快なミドル弾にスタジアムがどよめく。C大阪の若きエース、加藤が強烈な輝きを放ったのは前半31分だ。FW上門のパスカットのこぼれ球を素早く回収すると、そのまま敵陣に切り込み、迷うことなく右足を振り抜いた。この日は、日本代表の森保一監督が視察。近日発表されるE―1選手権(19~27日)の代表選考も兼ねての来場だったが、加藤にとっては格好のアピールになった。

 「試合に出続け、なおかつ得点を継続して見せないといけない。(森保監督に)見てもらったのは間違いなくプラス。これを継続して、アピールする」

 一発逆転の代表入りを予感させるには十分だろう。森保監督は今回の選手選考に関して以前に「サプライズはない」と話している。事実、加藤自身も過去にU―17、18での選出はあるものの、トップチームでの代表経験はない。ただ、FWである以上、ゴールこそが最高の売り込み。「得点を重ねれば代表も見えてくる」。誰もが目指す舞台へ、少しでも近づく覚悟でいる。

 勝つことができればなお良かった。加藤のゴールと、後半18分のFWアダム・タガートの得点で一時は2―0としながら、前節鹿島戦に続いて試合終了間際の失点による痛恨のドロー。加藤は「次戦へ切り替えて臨む」と前を向いた。悔しさが募る夜ですら、発展途上の若武者は成長の糧とする。(八木 勇磨)

 ◇加藤 陸次樹(かとう・むつき)1997年(平9)8月6日、埼玉県熊谷市出身の24歳。広島ユースを経て中大から20年にJ2金沢へ入団。昨季からC大阪に加入し、チーム最多のリーグ戦7得点。前年までの背番号29から今季は西沢明訓氏や大久保嘉人氏らクラブを代表するストライカーが背負ってきた20番に変更。1メートル78、69キロ。利き足は右。

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2022年7月11日のニュース