川崎F　チャナティップが明かす中村憲剛氏への思い「憲剛さんがいなければここまで来られなかった」

川崎Fに完全移籍したチャナティップ
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　川崎Fに新加入したタイ代表MFチャナティップが、沖縄キャンプ中の3日、オンラインで取材に対応した。札幌から加入した“タイのメッシ”は、今年成し遂げたいことを問われると「チャンピオンを取ることです」と即答した。

　元日までタイ代表の活動に参加しており、隔離期間を経て先月26日から練習に合流した。1メートル58と小柄ながら抜群のスピードを誇る万能MF。鬼木監督からは「前めのポジションは、どこでもできるように心掛けてほしい。プレッシャーを感じすぎずに、自分らしいプレーを出して、日々の練習を楽しんでほしい」と伝えられているという。

　加入前からSNSを通じて連絡を取る仲だったFWレアンドロ・ダミアンからも「チャナティップらしいサッカーをして、速さとうまさを生かしてほしい。自分はポストプレーヤーとして、チャナティップが周りを走ったところでボールを出せるから、どんどんやっていってほしい」と要求されているといい、「練習していく中で合わせていかないといけない」と早々のフィットへ意気込んだ。

　加入前、川崎Fには影響を受けた選手がいた。20年シーズンで現役を引退した元日本代表MF中村憲剛氏。「やっているサッカーは難しいのに簡単なように見えてしまうことが凄い。その年でなんでそんなに動けるのか、攻撃が衰えないのか、いつも考えていた」と話す。現役時代に対戦し、ユニホームを交換できたことは大切な思い出。同僚にはなれなかったが「憲剛さんがいなければ僕もここまで来られなかった」と存在に感謝した。

　プライベートでは「エチオピアの豆が好き。深さがあるのが好き。濃い珈琲じゃなく薄味のコーヒーが好き」という一面も告白。「今はキャンプのことで頭がいっぱいだけど、キャンプが終わったら川崎市内で通訳と2人で先輩方にオススメできるような美味しい珈琲屋さんを探していこうかな」と新天地での新生活にも期待を膨らませた。