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C大阪の危機、加藤が救った!不振のリーグ戦と布陣変えた守備重視策も、24歳「自分の良さ出せた」

[ 2021年8月19日 05:30 ]

天皇杯4回戦   C大阪1-0鳥栖 ( 2021年8月18日    ヨドコウ )

<C大阪・鳥栖>前半、先制ゴールを決めるC大阪・加藤(奥)
Photo By 共同

 4回戦7試合と3回戦1試合が行われ、C大阪は1―0で鳥栖を破り、4大会ぶりの8強進出を決めた。前半34分にFW加藤陸次樹(24)が先制点をマーク。このリードを5バック気味の布陣で守り切った。G大阪は延長の末、2―0でJ2松本を下して4回戦に駒を進めた。

 苦しい流れを一瞬で変えた。鳥栖に主導権を握られる中、迎えた前半34分だった。元日本代表MF藤田の巧みなパスから元日本代表MF清武が前を向き、前線へスルーパス。これに反応した加藤が飛び出し、左足でシュートを流し込んだ。

 「キヨくん(清武)が持った時は常にボールが出てくる意識があった。自分の良さであるオフザボールの動きを出すことができた」

 昨オフにJ2金沢から完全移籍で加入。徐々に存在感を高めている24歳のストライカーが、今大会で2戦連発となる殊勲の一撃を仕留めた。

 リーグ戦で11試合連続未勝利と結果が出ておらず、レヴィー・クルピ監督は現実的な戦い方を選択。従来の4バックから5バック気味の布陣へ変更し、まず守備を整備した。おのずと攻撃に出る回数は少なくなるものの、自陣で相手にスペースを与えず、1点のリードを守り抜いた。

 クラブにとっては初優勝を飾った第97回大会以来となる、4大会ぶりの8強進出を決めた。「一番は今、Jリーグが悪い状況なので。すぐに切り替えたい」と加藤。中2日で控えるのはリーグ戦の横浜FC戦(ヨドコウ)。残留争いに巻き込まれつつある中、再び重要な戦いに臨む。

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