イタリア　イングランドを下し53年ぶり2度目V　PK戦を制す　ベテランDFが存在感　欧州選手権

欧州選手権決勝   イタリア1―1（PK3―2）イングランド （ 2021年7月11日    ロンドン ）

欧州選手権を制したイタリア代表（AP）
Photo By ＡＰ

　イタリアが1968年以来、13大会ぶり2度目の優勝を達成した。延長1―1の末に突入したイングランドとのPK戦を3―2で制した。敵地の一戦で圧倒的な地元観衆に押される中、開始2分で先制を許す苦しい展開。しかし、徐々にリズムをつかむと後半は相手は圧倒した。22分の右CKからDFボヌッチが同点弾を決めた。延長戦でも決着がつかないままPK戦に突入すると、GKドンナルンマが2本をセーブするなど奮闘。22歳の守護神は大会MVPに選ばれた。

　同点弾を挙げた34歳のボヌッチはこの日が109戦目。112戦目だった36歳のキエッリーニとともにセンターバックとして守備を束ね、チームを53年ぶりの優勝に導いた。試合前に「守備に注意を払いながら、得点する抜け目なさをたくさん見せる必要がある」と語っていた通りの展開で勝利に貢献。ユベントス所属の両ベテランは大会終了後の14日からともにバカンスに向かうという。「ピッチの中と外の関係が分かるだろ」と結束をアピールしていたボヌッチ。最高の優勝旅行となりそうだ。