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無失点か3連勝か 21日に鳥栖と福岡のダービーマッチ 両チームともに記録がかかった一戦

[ 2021年3月20日 21:50 ]

練習を見守る鳥栖・金明輝監督
Photo By スポニチ

 今季無敗の鳥栖と2連勝の福岡。好調なチーム同士がぶつかる5年ぶりのダービーが21日、鳥栖のホーム・駅前不動産スタジアムで行われる。この一戦で鳥栖は25年ぶりの「開幕6試合無失点」、そして福岡には2000年以来21年ぶりのJ13連勝という長い年月を経た記録更新がかかっている。

 鳥栖はリーグ開幕から5戦で4勝1分。特に5試合連続無失点の安定した堅守が光りチームを支えている。

 福岡戦では、1996年に横浜フリューゲルスが記録した「開幕6試合無失点」がかかっており、無得点に抑えることができれば、25年間破られていない偉大な記録に並び立つ。

 以前はサポーターの衝突回避でスタジアムに緩衝帯も設けられた白熱のダービー。ただ、5年が経過したことで、金明輝監督(39)は「以前のダービーの熱量を分かっている選手がほとんどいない」。一方で「ファン、サポーターの熱量を僕らが感じることで当然負けられないが、ダービーだからでもなく目の前の1試合に勝つ」と意気込み。J110年目を迎える常連チームとしての意地をにじませた。前回J1で対戦した2016年は鳥栖が2戦2勝。今回も昇格チームに負けるわけにはいかない。
 
 福岡については「特色のあるチームなので対策も練りやすいとこもあれば、そのストロングを出させないところもある」と分析。「受けて立つんじゃなくて襲いかかるくらいの気持ちをしっかり持ちながらチャレンジャーの気持ちで臨みたい」と力を込めた。
 
 注目が集まる連続無失点記録について指揮官は「記録とかは一切考えてない」ときっぱり。「次の試合で点を取られても何の問題もない。結果的に勝つことが大事」と話した。
 
 その無失点の大きな原動力となっている一人が、GK朴一圭(31)。記録へのプレッシャーを払拭する指揮官の思いも受けて「鳥栖がワンランク上のクラブになるためには記録は大切。取りにいかないといけない。記録を塗り替えたい」。無失点記録更新への強い思いを口にした。

 対戦相手の福岡については「うちから移籍していった金森選手が2試合連続でゴールを決めてチームの勝利に貢献している」と警戒。「攻撃の選手って得点を取るといい意味で乗ってくるので、間違いなく一番警戒しないといけない選手。自由にやらせないところを念頭において試合に入れれば」と気を引き締めた。

 長年更新されていない記録に並ぶのはどちらのチームなのか。熱戦必至のダービーに大きな注目が集まる。  

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2021年3月20日のニュース