×

マイナビ仙台レディース 将来的に年俸1000万円プレーヤー誕生を願って

[ 2021年2月5日 16:15 ]

オンラインで取材対応したマイナビ仙台レディースの粟井社長
Photo By スポニチ

 今年9月に開幕する日本初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」に参入するマイナビ仙台レディースが5日、オンラインで新会社・新体制発表会見を行った。今月1日に就職情報会社のマイナビ(東京)が、ベガルタ仙台から経営権を取得。粟井俊介代表取締役(40)は、将来的に女子選手としては高額となる“1000万プレーヤー”の誕生を願った。

 「目標というか、1つのメドは年俸1000万円。そこが、平均値や中央値になっていくような世界観を作っていかないと夢はない。そのためには、市場を作っていくのが何よりも必要になっていく。2シーズン目、3シーズン目以降徐々に大きくなっていくことで伴っていくことかな」

 昨季まで国内のトップリーグだった「なでしこリーグ」は、プロとアマが混在していた。平均年収は240万円ほど。代表クラス以外はプロ契約することができず、大半が所属クラブが運営する会社の社員や学生であった。「WEリーガー」が子どもたちの夢になるためにも、これまで以上の待遇改善は必須となる。

 そのための第一歩が観客動員数の増だ。2019年のホームゲーム平均入場者数は1219人で、仙台は924人と年々減少傾向にある。リーグは平均観客動員数5000人を目標に掲げて様々な企画を検討しているが、地方クラブにとって自助努力は必要不可欠となる。粟井社長は「なでしこリーグを考えると、かなり高いハードルなのは間違いない」と話すが、将来的に見込めない数字ではない。

 これまで、紙だったチケットをスマートフォンなどで電子化。来場者の属性やデータを解析し、PDCAサイクルの上でチケッティングの仕組みを見なしていく。また、宮城県内のプロクラブとの協力体制も検討しており、「5000人が一足飛びに行くとはなかなか現状、私もイメージ仕切れない。5000人に行く前に1000人、2000人とステップを刻んでいきたい」。着実な運営で、WEリーガーの活躍を後押しする。

続きを表示

2021年2月5日のニュース