×

J村井チェアマン「必要に応じて改善」 専門家チームからの“3つの提案”に柔軟姿勢

[ 2020年7月27日 12:34 ]

Jリーグの村井満チェアマン
Photo By スポニチ

 Jリーグの村井満チェアマン(60)は27日、日本野球機構(NPB)との「第12回新型コロナウイルス対策連絡会議」後にオンライン会見を実施。専門家チームから“3つの提案”を受け、「必要に応じて改善していく」と柔軟な姿勢を見せた。

 26日の広島―名古屋戦(Eスタ)の開催中止決定に中心的に関わった愛知医科大の三鴨廣繁氏は(1)「移動中の食事自粛」(2)「濃厚接触者のリストアップが遅れた場合のマニュアルの記載変更」(3)「クラブごとの自主的なPCR検査の実施」の3点を挙げた。

 (1)「移動中の食事自粛」 遠征先から戻る新幹線内で24日に陽性が確認されたDF宮原の隣で選手、トップチームスタッフが食事。後日、2人の陽性が確認され、三鴨氏は「保健所は濃厚接触者リストに挙げなかったが、名古屋市からは濃厚接触ではないかという話しも上がった」と、判断が難しい状況になったことを明かした。

 (2)「濃厚接触者のリストアップが遅れた場合のマニュアルの記載変更」 26日の広島―名古屋戦の中止になった最大の要因は、保健所による濃厚接触者のリストアップが遅れたことにあるという。PCR検査の結果が判明したのが試合前日の夜10時。すぐに保健所に届け出ても、リストアップは翌日になるだけに、「行政のリストアップが遅れたことで試合開催をどうするかを、ガイドラインに記載してはどうか」と提言した。

 (3)「クラブごとの自主的なPCR検査の実施」 24日に宮原の陽性判明後、チームは即座に全員のPCR検査を実施。その結果、2名の陽性反応が確認された。チームではきょう27日と29日に2回、自主的なPCR検査を実施する。「プロ野球やJリーグに関して、自主的なPCR検査に関しても検討されてはいかがか」と、公式PCR検査以外の必要性を説いた。

 3点に関して、村井チェアマンは「食事を摂ると、マスクを外すことになるので即座に徹底する」と進言。また、ガイドラインの追記と自主的なPCR検査に関しては「試合開始前に濃厚接触者が出た場合、あらかじめ整理しておく必要がある。専門家の先生から指摘をもらいながら、検証を重ねていく」と話した。

 また、試合会場の人数制限については村井チェアマンは「8月いっぱいは従来通りの方針」と、上限5000人(または収容人数の50%以下の少ない方)を継続する方針であることを明かした。

続きを表示

2020年7月27日のニュース