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森保監督期待!田中碧の柴崎超え 「激しい守備」「攻守のつなぎ」高く評価

[ 2020年7月22日 05:30 ]

田中碧
Photo By スポニチ

 A代表と五輪代表を率いる森保一監督(51)が21日にオンライン取材に応じた。東京五輪開幕まで23日で1年のタイミング。五輪世代のMF田中碧(21=川崎F)らの能力の高さに太鼓判を押し、A代表でのレギュラー定着を期待した。

 金メダル獲得のため、かねて五輪世代にA代表入りを促している指揮官。A代表選出歴のある田中碧、DF橋岡大樹(浦和)、GK大迫敬介(広島)らについて「A代表でレギュラーとしてポジションを獲るには足りないところはあるが、必ずその域に達してくれる期待はしている」と話した。

 特に田中碧については、「激しい守備ができる。攻守のつなぎができる」とアグレッシブで視野の広いプレーを評価する。ボランチは中山(ズウォレ)、田中駿(札幌)らとしのぎを削る位置で、オーバーエージ枠(OA)候補ではA代表主力の柴崎らの名前も挙がる。だが、この日、指揮官は「これまでの戦いであれば使っていこうと考えていた」というOA枠の使用を“白紙”にしたことを明言。それは柴崎らを超えてほしいとのメッセージとも言える。「来年になり、選手たちはレベルアップしていく」と田中碧の伸びしろに改めて大きな期待を寄せた。

 五輪世代の次回の活動は未定。現在はスタッフで視察に繰り出し、選手の情報収集や新戦力の発掘に力を注いでいる。中断明けのJリーグでは、過密日程で出番の増えた若手が続々と台頭中。「報告に上がってくる選手がめちゃくちゃ多い」と明かした。

 【粘り強い橋岡、伸び盛り大迫】森保監督はサイドバック、ウイングバックに加えセンターバックもこなす橋岡について「国際試合のタフな戦いになった時にも、強さや粘り強さを見させてもらっている」、守護神の大迫については「クロス対応などもどんどん成長していっている」などとそれぞれの進化ぶりを語った。

 ◆田中 碧(たなか・あお)1998年(平10)9月10日生まれ、川崎市出身の21歳。小3から川崎Fの下部組織入り。17年にトップ昇格。昨年はJリーグのベストヤングプレーヤー賞に輝いた。19年6月にトゥーロン国際でU―22代表に初選出され、同年12月12日のE―1選手権の香港戦でA代表デビュー。1メートル77、69キロ。利き足は右。

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2020年7月22日のニュース