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磐田・小川航、「強い気持ち」弾!来年24歳“五輪年齢問題”クリア信じ「しっかり準備するだけ」

[ 2020年3月29日 05:30 ]

1本目に先制弾を放つ小川航
Photo By スポニチ

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、2月下旬から公式戦を中断しているJリーグは28日、各地で練習試合を行った。清水と対戦したJ2磐田のU―23日本代表FW小川航基(22)は、2―3で逆転負けした1試合目の先制点を奪取。延期された東京五輪のメンバー候補が意地のゴールを突き刺した。

 東京五輪延期が決まっても、意欲は失っていない。清水との練習試合で、東京五輪世代のエース候補の一人、小川航が先制ゴールを決めた。来年24歳で五輪の出場資格を失う可能性もあるが「年齢のところもクリアされると信じ、しっかり準備するだけ」と力強く21年を見据えた。

 無観客で行われた「静岡ダービー」はDAZNの映像配信もあり「いつもの練習試合とはひと味違う強い気持ち」と燃えていた。前半35分、得意の裏への動きだしでGKと1対1に。「自分の存在価値はゴール。冷静に処理できた」と落ち着いてかわし、難なく右足で流し込んだ。

 五輪メンバー入りへ猛アピールを続けてきた。12月のE―1選手権(韓国)の香港戦では史上3人目の代表デビュー戦ハットトリックを達成。今年1月のU―23アジア選手権(タイ)では1次リーグ最終戦のカタール戦で3連敗を阻止するゴールを突き刺した。来年8月には24歳。五輪の1年程度の延期で、原則「U―23」(23歳以下)の規定が変わらなければ出場資格を失うが、そんな状況下でも目の前のゴールに全力を注ぎ続ける。

 J2の再開見込みは5月2日。調整の難しさも懸念される中で「どれだけモチベーションを高く持ってやれるかが差になって表れる」と頼もしい。五輪世代では同学年の前田(マリティモ)、1学年下の上田(鹿島)らとFWの座を争うが、今後はフル代表も目標に掲げる。「必ず入らないといけない。そこに選ばれて五輪を迎えるのが理想の形」と言葉に力を込めた。

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2020年3月29日のニュース