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原口“正真正銘”の直接FK弾!25メートル右足で「狙い通りでした」

[ 2019年11月15日 05:30 ]

サッカーW杯カタール大会アジア2次予選   日本2―0キルギス ( 2019年11月14日    キルギス・ビシケク )

<キルギス・日本>後半、原口がゴールを決め喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 今度は正真正銘、心からの笑顔だった。後半8分、原口の右足から美しいFK弾が生まれた。ゴールまで約25メートル。壁の左を抜け、曲がりながら急激に落ちた。最後はワンバウンドし、ゴールネットへ。「きのうも練習をしてました。形になって良かった」と笑った。4連勝を決定づける2点目のゴールとなった。 日本代表メンバー  日程&結果

 まるでデジャビュ(既視感)だ。原口のFK弾はちょうど1年前、18年11月のキルギス戦以来2点目。当時と異なるのはFKの内容だった。前回はコースも甘く最後はGKの“ポロリ”に救われた幸運な得点。「FKを決めたと言っていいのかな?」と苦笑いした。だが、今回は違う。「今日は狙い通りでした」と胸を張った。

 森保ジャパンでは8戦ぶり、2次予選では初先発。2列目には中島、南野、堂安という新BIG3が台頭し、出番に恵まれない。それでも「必要な時はくる。その時に証明するだけ」と原口。この日は左MFで先発し、終盤は右MFでもプレーした。「メラメラするものがあった。自分には大きなゴール。これでポジション争いにも割っていける」と目をぎらつかせた。

 本来は幼少期から愛犬を相手に磨いたドリブルが武器。だがFKにも非凡さを秘めていた。17年1月、テレビ番組の企画でFKの名手で元日本代表MFの三浦淳寛氏から伝授された。無回転も、落ちるFKも瞬く間に習得するセンスに三浦氏も驚嘆した。FKのスペシャリスト不在の森保ジャパンにあって貴重な右足だ。

 「(所属先)チームメートからは“どうせ入らないんだからFKの練習はやめろよ”と言われる。でも練習していたからあのコースに蹴れた」。国際Aマッチ通算11点目。うち10得点がアジア勢から。もはや、アジア予選を突破するには欠かせぬ存在と言っていい。

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