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トーレスが鳥栖に残した「世界基準」「プロの姿勢」

[ 2019年8月24日 05:30 ]

明治安田生命J1第24節   鳥栖1―6神戸 ( 2019年8月24日    駅スタ )

<鳥栖・神戸>試合後、サポーターの声援に応える鳥栖・トーレス(撮影・岡田 丈靖)
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 “神の子”がJリーグで最も小さなホームタウンのクラブにもたらしたものは大きかった。トーレスは練習前後のストレッチ、体幹などを鍛える筋力トレーニングに多くの時間を割く。主将のMF福田は「世界基準はこういうところなんだな」と感銘を受け、DF高橋秀は「トップオブトップがここまでストイックにやる中で、若手、中堅も努力はしなければいけないと感化された。プロとしてあるべき姿を示し続けてくれた」と語った。

 若手にも強い刺激を与えた。U―22日本代表MFの18歳、松岡はメンタル面で強い影響を受けたという。「どんなに周りに言われてもやっているのは自分。自分を信じて思ったことをやるべき。ミスの数だけ成長する。恐れるな」との言葉を贈られ「人生に生かしていきたい」と感謝している。

 トーレスを一流選手たらしめたのは誰よりも強い責任感。DF藤田は「調子が悪くても絶対に周りのせいにしなかった。全て自分にベクトルが向いているのは凄い」と話す。その存在こそが鳥栖の選手にとっては何よりの教材だった。

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