中尾彬さん死去 81歳 こだわっていた「終活」 生前にお墓も用意していた 本も発売、CM起用の縁も

[ 2024年5月22日 11:53 ]

中尾彬さん
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 「アウトレイジビヨンド」や「翔んで埼玉」など硬軟問わずに俳優として存在感を示し、バラエティー番組でも活躍した中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため都内の自宅で死去した。81歳。千葉県木更津市出身。妻で女優の池波志乃(69)とはおしどり夫婦として知られた。中尾さんは晩年、トレードマークの「ねじねじ」を処分したり、墓を用意するなど、「終活」へのこだわりを語っていた。

 中尾さんは、都内の自宅マンションを除いて、千葉県や沖縄県に所有していたアトリエなどを少しずつ売却して“終活”を進めていた。今年3月にはPR大使を務める故郷の木更津市に美術品のコレクションを寄贈。その際は元気な姿を見せ「絵を見飽きたわけではなく、終活しているため、これを木更津の人に見てもらった方がいいのではないかと思って寄付をした」と語っていた。

 また、トレードマークの「ねじねじ」についても、400本所有していたが、半分の200本を処分したことを明かしている。

 昨年夏に妻と出演したフジテレビ「ぽかぽか」では、「終活」について「お墓もデザインして」と、自身が入る予定の墓の写真を披露していた。「“中尾家之墓”とは書いてないんだよね。下に“無”っていう字を書いて。もうみんないなくなるんだから」と説明。中尾さんは「絵描いてると平面的なものしかやってなかったから。立体的な物が欲しかったの。それで石を彫ってみたい、彫ってみたいってずっと頭にあったんだよ。いいチャンスだと思ってお墓にしたんだけど」といい、「(自分で石を)選んで」「デザインと石の質だとか」とこだわりを語っていた。

 そんな中尾さんの「終活」は大きな反響を呼び、2018年には妻とともに「終活夫婦」を上梓。また、中尾さんの終活を知った企業との縁が深まり、「買取福ちゃん」(株式会社REGATE)や「日本財団」のテレビCMにも起用された。

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