麿赤兒 唐十郎さん追悼 「ゆっくり眠ってくれ、何また会えるさ!」

[ 2024年5月5日 17:07 ]

麿赤兒
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 アングラ演劇の旗手として活躍した劇作家の唐十郎(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日、東京都中野区の病院で死去した。唐さんが主宰する「劇団唐組」が5日、発表した。84歳。東京都出身。

 これを受け大駱駝艦主宰で舞踏家、俳優の麿赤兒(まろ あかじ、81)が5日、自身が所属する劇団のSNSで唐さんを追悼した。

 投稿では「唐十郎氏の訃報を聞いた」と書き出し、「言葉になる前に、あの六十年代、唐と駆け抜けた時間がドドドッと脳裏に蘇った」「唐との出会いは私の人生の最大にして最深の劇的出来事であった」と出会いを振り返った。

 「そして今思うのは、彼は二度の死を受け入れたのではないだろうか」「一度目は12年前に倒れ、まさに彼の命である戯曲の言葉を絶たれた事だ。このことの私の悔しさ寂しさは、今日、彼の悲報に触れて何倍にも私の胸を打つ」と別れを惜しんだ。

 さらに「唐組の芝居が期せずして東京で行われている。劇団員の心いかばかりかと思う。心からエールをおくりたい。ここには唐十郎の劇世界が厳然と生きているのだ」と唐組の劇団員にも応援のメッセージ。そして「ゆっくり眠ってくれ、何また会えるさ!」と締めくくった。

 麿は、唐十郎さんたちとともに「状況劇場」(紅テント)でアングラブームを起こし、60~70年代の演劇界に大きな影響をもたらした。

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