佐野史郎 “恩師” 唐十郎さん追悼「言葉にならない」「学ぶことは、まだまだ多い」

[ 2024年5月5日 16:45 ]

佐野史郎
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 アングラ演劇の旗手として活躍した劇作家の唐十郎(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日、東京都中野区の病院で死去した。唐さんが主宰する「劇団唐組」が5日、発表した。84歳。東京都出身。

 これを受け俳優の佐野史郎(69)が5日、自身の公式サイトを更新。“恩師”と慕う唐さんを追悼した。

 「唐さんのまなざし」と題した追悼文では「恩師、唐十郎の訃報が届く。思いめぐることが多過ぎて、言葉にならない」と切り出した。続けて「ただ、間違いなく、唐さんの舞台を観たことで、状況劇場に入団したことで、そして退団後も交流させていただけたことで、多くのことを学び、導いていただいたことは間違いない」と感謝。

 さらに「20代の劇団時代に、ふとつぶやいた唐さんの言葉を思いだす」「佐野が『少女と右翼』を読んでるんだよ」と唐さんの言葉を紹介。「戦後の上野の焼け野原の光景から世界を読み解き始めた唐さんのまなざしから学ぶことは、まだまだ多い」と振り返った。

 最後に「唐さん、今は、ただ、ゆっくりお休みください。そして、これからも、よろしくお願いいたします。」と締めくくった。追悼文には、2017年、紅テントでの唐組の芝居「ビンローの封印」終演後、唐さんと俳優・大久保鷹と撮影したという3ショットも添えられていた。

 佐野は1980年、唐十郎主宰の「状況劇場」へ移り、1984年まで在籍していた。

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