「光る君へ」玉置玲央、光堕ち道兼の最期に減量「約2~3週間かけて」「想像力も駆使」“七日関白”の裏側

[ 2024年5月5日 20:45 ]

大河ドラマ「光る君へ」第18話。疫病に感染した藤原道兼(玉置玲央)は読経を始め…(C)NHK
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 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は5日、第18回が放送され、“七日関白”藤原道兼の最期が描かれた。初回(1月7日)で主人公の母を殺める“大役”を担ったのが俳優の玉置玲央(39)。今作屈指のヒール役からの変化を体現し、インターネット上で反響を呼んだ。道兼の波乱の生涯を全うした玉置に撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 まひろ(吉高由里子)の母・ちやは(国仲涼子)初回退場という衝撃の幕開けは“玉置道兼”に託された。紫式部の母は早くに亡くなった説があるが、道兼が激高した末の惨殺は大石氏オリジナルの発想。まひろと藤原道長(柄本佑)の間に大きな枷を設けた。

 父・藤原兼家(段田安則)からの愛情に飢え、認められたいがゆえに、花山天皇(本郷奏多)を裏切るなど“汚れ仕事”を遂行。しかし、後継者は兄・藤原道隆(井浦新)に奪われ、妻子にも見捨てられた。

 人生のどん底に転落し、兄の首と引き換えに現世とおさらばしても構わないと自暴自棄に陥ったが、弟・道長に叱咤激励され、涙の再起。政務に復帰した。疫病が流行した際には「汚れ仕事は、俺の役目だ」と道長を制して悲田院を視察。“光堕ち”(ヒール役の改心などを表すワード)した姿が視聴者の涙も誘った。

 そして、第18回は「岐路」。道兼は関白就任の日に倒れる。道隆が旅立ってから約1カ月後、晴れの日からわずか7日後の長徳元年(995年)5月2日。「父上に、もはや恨みはない。されど、あの世の父上を驚かせるような政をしたいものだ」と救い小屋建設を公の事業とし、諸国租税の減免・新規荘園の停止も計画していたが、志半ば、35年の人生に幕を閉じた。

 道兼の屋敷。道長が医師を連れてくる。

 道兼は「近づくな、俺は疫病だ。悲田院で見た者たちと同じである」「(御簾の中に入る道長に)やめろ!おまえが倒れれば、我が家は終わる。二度と来るな!」「出ていけ、早く。俺を苦しめるな。行け!」。道長が廊下に出ると、読経を始める。

 手を合わせ「俺は、浄土に行こうとしておるのか。無様な…こんな悪人が」。笑いがこみ上げ、そして咳込む。苦悶の様子に道長は舞い戻り、兄を抱き締め、背中をさすった。

 「関白の慶賀奏上から7日。道兼は、35歳で世を去った」(語り・伊東敏恵アナウンサー)

 道兼の最期を演じるにあたり、玉置は減量に挑んだ。

 「まず、見た目の部分としては2~3週間くらいかけて、普段の食事の内容と量を調整して体重を絞っていっていました。当然、ヘアメイクチームの力も借りて、そういうメイクにしてもらっているのもあります。あとは想像力を駆使して『そう見えるよう』に演じていたという感じですかね」と述懐。

 「悲田院で感染ってしまった病がどんなもので、身体にどういう影響があるものなのか、具体的に説明するシーンがあるわけではないので、視聴者の皆さんにもしんどさやつらさが想像できるよう、自分も想像力で補ってお芝居していました。それが表情や雰囲気にも出ていたなら幸いです」と明かした。

 次回は第19回「放たれた矢」(5月12日)が放送される。

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