「奇蹟のカンパネラ」フジコ・ヘミングさん死去 芸能界もショック 原千晶「もう一度演奏に触れたかった」

[ 2024年5月2日 09:13 ]

ピアニストのフジコ・ヘミングさん
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 世界的ピアニストのフジコ・ヘミング(本名・ゲオルギー・ヘミング イングリット フジコ)さんが4月21日にすい臓がんで亡くなったことが2日、一般財団法人フジコ・ヘミング財団の公式ウェブサイトで発表された。92歳だった。訃報を受け、芸能界からも追悼の声が寄せられている。

 1999年、NHKのドキュメンタリー「フジコ~あるピアニストの軌跡~」が大反響を呼び、ブームに。デビューCD「奇蹟のカンパネラ」はクラシック音楽としては異例の大ヒットを記録。その後、リストやショパンの曲を愛し、国内外で精力的に演奏活動を続けていた。

 昨年まで演奏活動は続けていたが、11月に自宅で転倒し、以降の公演をキャンセル。「一日も早い復帰を目指し治療とリハビリに励み順調な経過をたどっていた」最中、今年3月にすい臓がんと診断され、療養していたが、4月21日に容態が急変したという。

 芸能界にもファンは多かったフジコさん。女優の原千晶は「フジコ・ヘミングさん 心惹かれる唯一無二の孤高のピアニストでした。20年近く前 東京会館でのコンサートに行って 初めて生の演奏に触れた時は衝撃でした。魂から何から全身を揺さぶられた感覚」と回顧。「そして去年ふとフジコさんのピアノが聴きたくて チケットを購入したのですが 転倒して怪我をしたとの事で公演が延期に」と延期となった公演へ足を運ぶ予定だったことを明かし、「もう一度フジコさんの演奏に触れたかった…」とショックをつづった。

 歌舞伎俳優の中村福助は「フジコ・ヘミングさんご冥福をお祈りします。自分に影響を与えてくれた一人です」と記した。

 ミュージシャンのダイアモンド☆ユカイは「友達の小松荘一朗くんがドキュメンタリーを撮っていました。残念ながらお会いした事はなかったけどいつも遠くからお力を頂いていました」と追悼した。

 俳優の三田村邦彦は「フジコ・ヘミングさん ラ・カンパネラ 言葉のような そこに生き物がいるような 独特な世界観を奏でる大好きなピアニストが旅立ちました 心から合掌」と悼んだ。

 歌手の荻野目洋子は「ご冥福をお祈り致します。お会いした事はないのですが猫を愛する優しい心、ご自分でコーディネートされる舞台衣装、フジコ・ヘミングさんが弾くカンパネラが最高に好きでした…」と追悼した。

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