橋下氏“政治とカネ”問題の急先鋒に共産党を指名 かつての政敵にしか「本当の改革できない」

[ 2023年12月13日 15:18 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が13日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ」に出演。自民党安倍派の政治資金パーティー券キックバック不記載による裏金疑惑をめぐって、臨時国会閉会により本格捜査に着手する東京地検特捜部に「頑張ってほしい」と期待した。

 橋下氏がこの件に関して唯一懸念しているのは、「実は政党からの組織活動費、政策活動費として受け取りました」と議員が主張した場合。政党が政治家個人に活動費の名目で渡した場合「収支報告書に載せなくてもいいし、領収書をとらなくてもいい」と指摘する。いわば公然と“裏金”になってしまうお金だ。「実はこの活動費は自民だけではなく、野党も使っている。使っていないのは公明党と共産党ぐらい」と、与野党のほとんどが“恩恵”をこうむっていると主張する。

 その影響か、橋下氏は「野党の声が少しトーンダウンしている気がする」と印象を語る。一部報道では政策活動費などの名目で自民党から二階俊博元幹事長に5年間で約50億円が支出されていたという。「維新もこれについては追及しないんです」と話す橋下氏。“政治とカネ”のいわば最後のパンドラの箱ともいえるこの組織活動費、政策活動費にメスを入れない限り「本当の意味での改革は難しいのではないか」と考える。

 では、どこが突破口を開ける可能性があるのか。橋下氏は大阪府知事時代から意見の合うことが少なかった共産党を挙げた。共産党は組織・政策活動費はもちろん、企業・団体からの献金、政党交付金さえも受け取っていない。橋下氏は「この件に関しては共産党にしかできない。なんとしてでも頑張ってほしい」と、かつての政敵にエールを送った。

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