仲野太賀 「永遠の憧れ」役所広司の深い役作りに驚き「普通、俳優がそうやって行かれることはない」

[ 2023年12月11日 20:22 ]

仲野太賀
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 俳優の仲野太賀(30)が、10日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)にVTR出演し、役所広司(67)の役作りにまつわるエピソードを明かした。

 仲野にとって、役所は強い憧れの存在。「僕の永遠の心の中の憧れです。世界に名だたる俳優さんがいるけど、日本には役所さんがいるという。絶対的な日本映画の大黒柱であり、宝だと思います」と称賛の言葉を並べた。

 一昨年公開の映画「すばらしき世界」(監督西川美和)で、役所と共演した。同作で役所は、人生の大半を刑務所で過ごし、出所した男・三上正夫を演じた。

 仲野はその際、役所の役作りの一端を垣間見たという。「撮影が始まるクランクインから半年以上前、ロケハン、シナハン(シナリオハンティング)を兼ねて、北海道の方に行かれたと」。仲野によると、「普通、俳優ってそうやって行かれることはない」といい、「でも役所さんは事前にそのタイミングで北海道へ行かれていたとか」と驚きを口に。「その時に三上という人がどんな景色の中で、どんな気温の中でどんなことを感じて、思いを巡らせた作業がそこであったんじゃないかと思います」と推測した。

 仲野は役所の繊細な役作りについても語った。「劇中でミシンを縫うシーンがあるんですけど、ずっと前の段階からミシンを縫う猛練習をしていて」。ミシンのシーン自体はさほど長いわけでもなかったというが、「いかに刑務所の中で、ミシンを縫ってきたということが分かるシーンではあるので。縫いながら芝居をする。それもすごく練習してきたり。小さな丁寧な作業の繰り返しが、今日の役所さんの輝きにつながっているのかなと」と話した。

 仲野の絶賛ぶりに、VTRを見た役所は照れ笑いを浮かべていた。

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