YOSHIKI刻んだ“アメリカンドリーム” ハリウッドに手形足形「この瞬間を母にささげたい」

[ 2023年9月16日 04:00 ]

TCLチャイニーズ・シアターの石板に手形などを入れたYOSHIKI
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 X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)が14日(日本時間15日)、米ロサンゼルス・ハリウッドにある映画館「TCLチャイニーズ・シアター」前の広場で、手形と足形を刻む祝典に臨んだ。広場はスターの手形・足形がずらりと並ぶ観光名所。1927年の映画館開場以来、日本人では初の快挙となった。YOSHIKIは英語で「今から約30年前、1人の日本人が海を渡った。当時英語も全くできなかった自分がこうして今、アメリカンドリームを実現できた」とスピーチし、感無量の表情を浮かべた。

 快晴の空の下、膝をつき前かがみになったYOSHIKIは、セメントにゆっくりと手を入れた。劇場に面するメインストリートは1車線が封鎖され、約300人のファンらが集結。歴史的な儀式を見届けると、拍手や指笛がエンタメの聖地に響き渡った。

 「思っていたよりも硬かった。でも感極まってあまり覚えていない」。イベント終了後、高級ブランド、セリーヌの靴についたセメントの汚れを見ながら余韻に浸った。足形を入れる際はスタッフに肩を借りた。「僕は普段よく倒れるけど、この時だけは絶対に倒れちゃいけないと思ったね」とジョークも忘れなかった。

 広場には、これまで約300人のスターたちが手形を刻んできた。YOSHIKIは今回「日本の歴史上最も影響力のあるミュージシャン、作曲家の一人」として選ばれた。マリリン・モンローやマイケル・ジャクソンら、世界中の誰もが知るスターの中にその名を連ねることになった。

 YOSHIKIは、愛用するドラムスティックも埋め込んだ。歴史上初めてのことで「どうなっちゃうんだろうね」と本人も興味津々。どのスターの隣に設置されるのかは未定だが、セメントが乾き次第、スティックが入ったままのパネルが並ぶことになる予定だ。

 前例がないことに挑戦し続けるのは今回に限らない。「人生は挑戦」。その思いで駆け抜けてきた。その活動を常に見守っていたのが昨年に他界した母だった。スピーチの最後に伝えたのは母への愛。「この瞬間を僕をいつも信じてくれた母にささげたい。ハリウッドの空から見下ろしてくれているだろう」。サングラスの奥には、涙が光っていた。

 ≪英語でスピーチ 上手にジョーク≫ スピーチではジョークも飛び出した。幼い頃に母に何度もビーチに連れて行ってもらったというエピソードを披露。スティーブン・スピルバーグ監督(76)の手形があることを意識してか「ある時からビーチに行きたくないと言うようになりました。なぜならスピルバーグ監督の『ジョーズ』を見てサメが怖くなってしまったからね」と語り笑いを誘った。

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