橋下徹氏 高校野球、夏の甲子園大会に「日中最中の大会を大々的に放送していくのは考えないと」

[ 2023年7月31日 13:21 ]

橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が31日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。山形県米沢市教育委員会が30日、同市の女子中学生(13)が部活動からの帰宅中に熱中症の疑いで死亡した事案を巡り記者会見したことに言及した。

 米沢市教育委は、会見で部活中は気温や湿度から算出する「暑さ指数」を測っていなかったと明らかにした。日本スポーツ協会の指針では、指数が高ければ「厳重警戒」「運動は原則中止」などとなっている。市の熱中症対応ガイドラインにも「暑さ指数計による現況把握が必要」と明記してあった。市教委は、ガイドラインの周知徹底が十分ではなかったとの認識を示した。部活中の女子生徒は特に異常がなかったと説明。顧問が付き添い、休憩や水分補給も行っていたという。部活が何なのかは公表しなかった。土屋宏教育長は「命を守ることができず申し訳ない」と陳謝した。

 28日午前11時ごろ同市の歩道で女子生徒が倒れていると119番があり、病院に運ばれたが死亡が確認された。この日の米沢市の最高気温は35・5度だった。

 橋下氏は「意識改革しかないと思いますよ、僕らの頃って日陰に入るな、足止めるな、水飲むな、30年数年前はそういう部活だったんですけど、これが変わってきて。体罰だってそうですよね、暴力的指導は僕らの時はありましたけど、それも絶対にだめだと」と言い、「暑い中でのクラブ活動って、2年前、3年前、僕の子供も高校ラグビーをやっていたんですが、暑さ指数を完全に無視してやってました。これはもうある程度、公が、行政が強制力をもってやらないと。みんな勝ちたいがために練習をやめませんのでね」と指摘。

 その上で「これは一定の強制力をもってやるのと、象徴的なところで、甲子園の大会は高校球児にとって大切な大会だと思いますが、暑さ対策をしようと言っておきながら、日中最中の大会を大々的に放送していくというのは僕は考えなきゃいけないと思います。主催者に頑張ってもらいたい。大会は重要ですけど」と自身の考えを述べた。

 石川県の馳浩知事は28日の記者会見で、全国高校野球選手権の地方大会に関し、「健康の観点から、試合の時間帯には配慮があっても良いのではないか」と、熱中症対策として、気温が上がる正午前後を避けて開催すべきだとの考えを示した。27日に行われた石川県大会決勝戦は午後0時半ごろに始まり、文科相経験者である馳氏は「『生徒諸君が頑張っている』という美談で終わらせてはいけない」と強調した。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年7月31日のニュース