ビッグモーターの行く末は? 専門家が見通し「整備も保険も使えない。車を売る、買うしかなくなる」

[ 2023年7月27日 19:37 ]

東京・赤坂のTBS
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 自動車評論家の国沢光宏氏が27日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題による影響について自身の見解を示した。

 兼重宏行前社長は25日、都内で記者会見し、謝罪するとともに辞任した。不正を内部告発した工場従業員の証言が改ざんされ、損害保険ジャパンも把握していたことが新たに判明。同社長は「経営層の関与は全くない」とし「こんなことをやるのかとがくぜんとした。許せない」などと、不祥事が他人事に聞こえる発言を繰り返した。

 今回の問題で前社長の息子の兼重宏一前副社長も辞任したが、問題発覚後は会見どころか一切、公の場にも姿を現していない。一方で番組では、実権を握っていたのが副社長で、不正を把握していたとする現役社員の証言を紹介した。

 宏一前副社長について、国沢氏は「この副社長が会社に関わりだしてから、いろんなことが起きている。枯れ木の事件も2018年くらいから始まっている。この副社長が実権を握りだしてからおかしくなったと考えていいのかもしれない」と指摘。「評判がとにかく悪い」とも明かした。

 国土交通省は26日、ビッグモーターへの聴取を実施。金融庁も調査中で監督官庁による実態解明が本格化する。一部店舗の前で除草剤がまかれ、街路樹が枯れていた疑惑についても、各自治体が調査に乗り出す方針で、ビッグモーターはさまざまな方面から厳しい追及に直面することになる。

 国沢氏は「昨日、国交省の調べがありました。あれで出てきて、(和泉伸二新社長が)大丈夫だったと思いますと言いましたよね?」と前置き。しかし、「国交省側は本気で今、ビッグモーターの整備業務をさせないようにしようとしているらしいです。金融庁も厳しいですから、保険業務も一切できないということをすると思う」と、今後の行く末を占った。その上で、「そうすると、整備も保険も使えない。車を売る、買うしかなくなって、これも厳しくなってくる。実態としては非常に厳しくなると思います」と見通しを語った。

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