亀井正貴弁護士 ビッグモーター社長に「1番大きな問題、株主の地位にとどまっているということ」

[ 2023年7月26日 13:45 ]

テレビ朝日
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 元大阪地検検事の亀井正貴弁護士が26日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)にリモート出演。中古車販売大手ビッグモーター(東京)の兼重宏行社長(71)が25日、東京都内で記者会見し、自動車保険の保険金不正請求問題の責任を取って26日付で辞任すると発表したことに言及した。

 不正を内部告発した工場従業員の証言が改ざんされ、損害保険ジャパンも把握していたことが新たに判明。兼重社長は不正発覚後初めての会見で「経営層の関与は全くない」とし「こんなことをやるのかとがくぜんとした。許せない」とコメントした。「客や損害保険会社に多大な迷惑と心配をかけた。誠に申し訳ない」と謝罪し、頭を下げたものの、2時間10分に及んだ会見はまるで他人事に聞こえる発言が多数飛び出した。

 国土交通省は26日午後、ビッグモーターへの聴取を実施し、金融庁も調査中で監督官庁による実態解明が本格化する。

 番組では、兼重宏行社長、長男の宏一副社長の2人はビッグモーターの社長、副社長は辞任するが、取締役を務めるビッグアセット(資産管理会社)の辞任は表明していないとし、ビッグアセットはビッグモーターに対する人事の議決権があるとした。そして、会見で、宏行社長がビッグモーターに対する影響力について「私自身も息子の宏一も経営に今後、関与することは一切ありません」としたことを伝えた。

 亀井氏は「陳謝会見と言いながらも、最終的に責任を矮小化して責任を認めていない。それから一応、影響力を及ぼした疑いがある副社長も会見で出てきていなくて、追及される場面はカットしている」とし、「1番大きな問題というのは、株主権、株主の地位にとどまっているということ。いわゆる株主総会は会社の合併であり、解散であり、営業譲渡であり、役員の選任・解任であり、すべてを決めることができるんですね。すべて支配していますから、例えばこのままだと2年後に社長、副社長が復帰して、自分の収入が低ければ株の利益配当を増やせばいいわけですから、なんとでもできるという体制がそのまま温存されてしまうということ」とし、「ですから、普通の上場企業であれば社外取締役を入れて、株主については多少株主構成を変えながら、場合によっては他に譲渡して、そういうことも考えて社会的責任を果たしていくというのが普通、あり得る姿かなと思いますね」と自身の見解を述べた。

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