尾上松也　「刀剣乱舞」歌舞伎で初演出　役者と演出“二刀流”ならではの苦労も語る

＜刀剣乱舞　月刀剣縁桐初日前会見＞三日月宗近の衣装で演出の苦労を語る尾上松也
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　歌舞伎俳優の尾上松也（38）が2日、東京・新橋演舞場で主演を務める「刀剣乱舞　月刀剣縁桐」の初日を迎えた。

　本作は人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」をベースとした新作歌舞伎。初めて演出を務めた松也は「皆さんに自分が思うことを具現化してもらって、どんどん形になっていく喜びというのは今まで感じたことのない感情でしたし、意見をいただくことで役者として立っていた時には気づかなかった学びや得るものがあった」と感想を語った。

　演出ならでは苦労もあったようで、困ったのが“景色の変化”。普段とは違う演出の視点が入ったことで「上（手）から出ていいのか、下（手）から出ていいのかすら分からなく状況が一度あった」と役者を兼ねる苦労を語った。

　演出・松也については共演者の反応も上々。足利義輝と小狐丸を演じる尾上右近（31）は「信頼関係を築いた上で伝えてくれる素敵な演出家さんだなと思います」と太鼓判を押した。
　公演は新橋演舞場で27日まで。