高橋杉雄氏 ワグネルの反乱、ウクライナの戦況への影響は「ここ1日くらいはロシア側の活動が低調に」

[ 2023年6月25日 10:40 ]

フジテレビ社屋
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 国際安全保障などに詳しい防衛研究所・防衛政策研究室長の高橋杉雄氏が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる反乱について言及した。

 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。懸念されていたモスクワでワグネル部隊とロシア軍が衝突する事態は回避される見通しとなった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 高橋氏は、今回のワグネルの反乱がウクライナの戦況にどのように影響するかについて「現状、ロシア軍はウクライナ軍を迎え討ち続けているんですよね。ですから単純に来れば討つ、来なければ動かないという形が続いていたので、短期的には大きな影響はないんだと思います。ただおそらくここ1日くらいはロシア側の活動が低調になっていますから、その間にウクライナ側が今の反攻の態勢をもう1度見直して、あるいは別の方面からの作戦を開始するようなことがあると動く可能性がありますね」と見解を述べた。

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