高橋杉雄氏 ワグネル・プリゴジン氏の狙いを推察「戦争をやめさせるつもりはなかったということ」

[ 2023年6月25日 09:27 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 国際安全保障などに詳しい防衛研究所・防衛政策研究室長の高橋杉雄氏が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる反乱について言及した。

 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。懸念されていたモスクワでワグネル部隊とロシア軍が衝突する事態は回避される見通しとなった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 高橋氏は、プリゴジン氏について「狙いということでいうと、まずプリゴジン氏は戦争をやめさせるつもりはなかったということ」とし、「おそらく今月上旬にありましたけれども、ワグネルを正規軍に編入するという動きが国防省の中にあって、プリゴジン氏はそれを1回受け入れた後に、ワグネルから次官を出せという要求を出していたわけです。それが却下されたということもあり、自分たちのある種の独自性を維持するような要求をこの武装反乱のような動きで示したということではないかと思います」と解説した。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月25日のニュース