東映・吉村社長 中島監督の悲報に「数々の才能を輩出し、邦画界に新しい息吹を与えてくださいました」

[ 2023年6月15日 15:33 ]

中島貞夫監督(97年撮影)
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 「木枯し紋次郎」などの時代劇、「日本の首領(ドン)」シリーズなどのヤクザ映画など数多くの作品を手がけた映画監督の中島貞夫さんが11日に死去したことが分かった。悲報を受け東映の吉村文雄社長が追悼のコメントを発表した。

 吉村社長は「この度は中島貞夫監督のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。中島監督は、1959年に当社入社後、当社の代表作となる劇映画、またテレビ映画を数多く制作されました。まさに東映の一時代を支えてくださった監督でした。さらに中島監督は監督業だけでなく大阪芸術大学や立命館大学でも長らく教鞭をとられ、その教室からは熊切和嘉監督、山下敦弘監督、呉美保監督、石井裕也監督など数々の才能を輩出し、邦画界に新しい息吹を与えてくださいました」と映画、邦画界における中島監督の功績を振り返り、感謝の思いをつづった。

 そして「個人的には関西で勤務していた1990年代に、エキスポランドのお化け屋敷の監修で中島監督にお世話になった思い出があります。日本を代表する偉大な監督を失ったことは大きな悲しみではありますが、日本映画界に素晴らしい財産を残してくださったことを深く感謝するとともに、衷心からご冥福をお祈り申し上げます。東映㈱代表取締役社長 吉村文雄」と個人との思い出を懐かしみながら、別れを惜しんだ。

 中島さんは11日夕方、肺炎のため京都市内の病院で亡くなった。88歳。千葉県出身。葬儀は近親者で執り行われた。

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