再発防止特別チームが会見 故ジャニー喜多川氏性加害問題

[ 2023年6月12日 20:03 ]

<ジャニーズ事務所問題 再発防止特別チーム記者会見>記者からの質問に応じる(左から)林真琴氏、飛鳥井望氏(撮影・大城 有生希)
Photo By スポニチ

 ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を巡り、外部の専門家による「再発防止特別チーム」の座長を務める前検事総長で弁護士の林真琴氏らが12日、都内で会見を行った。

 林氏は「事実認定はわれわれの専権。加害行為の存在を前提として、検証し、再発防止策を提言、実行を求める」と活動方針を明かした。調査結果の公表時期については未定。

 チームの性質として「過去の加害行為について網羅的に調査することを目的とはしていない」と説明した。一方で、「もちろん我々が再発防止を提言していくには事務所がどのように対応したのか、事実がどのような状況で起きたのかは当然把握した上で再発防止策を考えていかなければならない」と強調。「私たちとしては現在自主的に被害を申告されている方はできればご協力いただいて、心理的負担を考慮した上でその方々のお話を聞かせていただきたい」と考えを示した。

 同チームの精神科医の飛鳥井望氏も出席し「被害者の心の回復とジャニーズ事務所の信用回復は表裏一体だと思っている。被害者の心を置き去りにしたままで信用回復はありえない」と指摘。現役の所属タレントやOBへの網羅的調査を行うことは適切ではないとの考えを示した。

 チームは3人で構成。性暴力等の被害者支援の実践を行っている臨床心理の女性研究者は、所属期間内での手続き中のため、欠席した。5月29日に第1回の会合を開催した。資料を要求し、聞き取りの対象者の選定を進めているとした。

続きを表示

2023年6月12日のニュース