男女逆転「大奥2」“最後の大奥総取締”瀧山役は古川雄大「心から喜び 丁寧に」終盤・幕末のキーパーソン

[ 2023年6月12日 18:02 ]

“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」に瀧山役で出演することが決まった古川雄大
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 今年秋に放送される“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)「幕末編」の新キャストが12日、番組公式ツイッターなどで発表され、ミュージカルを中心に活躍中の俳優・古川雄大(35)が“最後の大奥総取締”瀧山役を演じることが明らかになった。

 放送毎にSNS上で話題を集めた「Season1」(全10話)は今年3月に完結。3月度ギャラクシー賞月間賞も受賞した。「Season2」の平賀源内役・鈴木杏らは「Season1」最終回でサプライズ発表。これまで、原作ファン注目の老中・田沼意次を松下奈緒が、原作ファンの間で“最大の悪役”と名高い一橋治済を仲間由紀恵が演じるなどキャストが続々と発表され、配役に注目が集まっていた。

 もともとは芳町の陰間で、美しく整った容姿をしている瀧山。年季明けは学問に励み、自分のやりたいことが自由にできるようになる日を夢見ていたところ、阿部正弘(瀧内公美)に見いだされ、13代将軍・徳川家定(愛希れいか)に仕えるため大奥入り。持ち前の器量と権勢を発揮し、大奥の男たちを束ねていく。

 幕末のキーパーソンを演じる古川は「シーズン1をいちドラマファンとして拝見していたので、よしながふみさんの原作で描かれる人間ドラマに強い感銘を受け、今作に出演できる喜びを心から感じております」と心境を明かし「瀧山は身を売られた過去を持つも、運命的な出会いによって、その後、大奥総取締まで上り詰めた頭脳明晰で武術に長けた男です。人を見抜く厳しい目を持ちますが、自分が認めた人物にはとことん愛情を注ぎ、天然で少しかわいらしい面もあります」と役柄を紹介。

 「原作において重要な役割を担う瀧山という役に向き合うにあたり、スタッフの皆さまにたくさん話し合いの時間をかけていただきました。撮影までのすべての工程を綿密に、そして高い熱量で推し進めていく『大奥』チームに、あらためて身が引き締まる思いでおります。時代劇でありながら現代にも通ずる問題が描かれているのも、大きな見どころの一つです。魅力あふれる瀧山を丁寧に演じ、皆さまの心に響く作品になりますよう精進して参ります。ご期待ください」と呼び掛けた。

 原作は「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」などで知られる漫画家・よしなが氏が、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に04年8月号から21年2月号まで連載した同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。ジェンダー、権力、病など現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描き、全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は家光編から幕末・大政奉還まで初めて映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、TBS「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」などのヒット作を生み続ける森下佳子氏。25年の大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も手掛ける。

 「Season2」も引き続き、脚本は森下氏が執筆。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが奇妙な病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅へ立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。

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