廣津留すみれさん 全仏の失格問題で私見「アジア系が出てきたというので強く当たられてしまったのでは」

[ 2023年6月9日 14:13 ]

廣津留すみれさん公式インスタグラム (@sumire_vln)から

 ハーバード大と、世界最高峰の音楽大学の1つのジュリアード音楽院を卒業したバイオリニストの廣津留(ひろつる)すみれさん(29)が9日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。全仏オープンテニスの混合ダブルスで加藤未唯(28=ザイマックス)ティム・プッツ(35=ドイツ)組が優勝したことに言及した。

 加藤は女子ダブルス3回戦のマリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組との試合での失格が波紋を広げる中、4大大会で悲願の初優勝。全仏での日本勢のこの種目の優勝は97年の平木理化、22年の柴原瑛菜に続く2年連続3人目の快挙となった。センターコートでの表彰式で、加藤は準備してきた紙を読み「ここ数日は精神的に苦しかったが、多くの方からの温かいメッセージが支えになった。失格は不運だったが、前を向いて全力を尽くせた」と涙を浮かべた。4日前の女子ダブルス3回戦で失格した際はショックで「もう帰ろうかな」と思ったが、プッツに「長い間ハグされた」ことで気持ちが上向いたという。

 失格になった試合では、相手コート側に送った球がボールガールを直撃。危険な行為とみなされて失格になった。加藤自身は強い球を当てたわけではないとの認識で、大会の運営責任者に動画の確認を求めたが「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」と突っぱねられたことという。

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が失格について、アジア系に対する差別ではと言及すると、廣津留さんは「実力以外のところで失格になってしまうっていうのは相当悔しかっただろうなと思います」と言い、「私も差別というのか、それが関係あるのかなとこのニュースを見た時に思ったんですけど、このテニスというスポーツももともと階級とかも関係のあったスポーツでもあるし、そこでアジア系が出てきたというので強く当たられてしまったのではないかなという印象を私も受けました」と自身の思いを話した。そして「ただ、ここでへこたれずにメンタルを立て直すというのは本当に凄いなと思いました」と加藤のメンタルの強さを称えていた。

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