長嶋一茂 加藤未唯、失格乗り越え全仏混合複Vに「テニスの神様はちゃんと見てくれている」

[ 2023年6月9日 10:15 ]

長嶋一茂
Photo By スポニチ

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(57)が9日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。全仏オープンテニスの混合ダブルスで加藤未唯(28=ザイマックス)ティム・プッツ(35=ドイツ)組が優勝したことに言及した。

 加藤は女子ダブルス3回戦の失格が波紋を広げる中、4大大会で悲願の初優勝。全仏での日本勢のこの種目の優勝は97年の平木理化、22年の柴原瑛菜に続く2年連続3人目の快挙となった。センターコートでの表彰式で、加藤は準備してきた紙を読み「ここ数日は精神的に苦しかったが、多くの方からの温かいメッセージが支えになった。失格は不運だったが、前を向いて全力を尽くせた」と涙を浮かべた。4日前の女子ダブルス3回戦で失格した際はショックで「もう帰ろうかな」と思ったが、プッツに「長い間ハグされた」ことで気持ちが上向いたという。

 一茂は「本当に優勝は素晴らしかったなあと。テニスの神様はちゃんと見てくれているし、優勝の前の神様はちょっといたずらで試練を与えたのかなという感じがしますけど」と自身の受け止めを話した。その上で自身は2つの見方をしているといい「1つはルールの不明確さともう1つは差別があったのかなと思います」と言い、「僕はテニスに詳しくないんですけどボールパーソンの位置づけというかポジショニングがどういうものなのかなと」と、野球の審判、ボクシングのレフェリーなどを挙げ、「スポーツの中には、もちろん人間なんだけど、障害物としてみなすというルールもある。そのへんのところは(テニスは)どうなっているのかなと」と話した。

 また「ビデオ判定せずに現場の審判が下したものをスーパーバイザーが出てきて覆すというのは他のスポーツでは今ありえないですね」と指摘。「日本人選手の世界での台頭はスポーツ界で大谷選手を含めてゴルフ界でも、どこでもあるし、テニスだったら男子の錦織選手もね。だけど、やっぱりまだまだアジア人、差別というのはなくならないのが現実。そういうものをなくしていくためにも、加藤選手がくさらないで優勝したってことが本当に素晴らしいと思う」と絶賛した。

続きを表示

芸能の2023年6月9日のニュース