今では絶対に認められない昭和の名優エピソード 中野英雄「平手で殴られて、30分休憩に…」

[ 2023年5月4日 14:16 ]

小沢仁志
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 俳優の小沢仁志(60)が4日までにYouTubeチャンネル「笑う小沢と怒れる仁志」を更新。ゲストの中野英雄(58)と若手時代に絡んだ昭和の名優エピソードを語り合った。

 2人があまりの謙虚さに驚いたのが、高倉健さん(2014年死去)だ。小沢が映画関係者の紹介で初めて会った時、高倉さんは自ら歩み寄って、腰を90度に曲げて、「どうも高倉です」とあいさつしたという。「(健さんが90度だから)オレ、それより(頭を)下にいくわけじゃん。体硬いのに…」。高倉さんがなかなか頭を上げないため、「オレ、足がプルプルしてんだよ」と小沢は当時を思い出し、苦笑い。中野も新幹線のホームで同じような体験をしたそうで、小沢の「健さんって、謙虚は最大の暴力って感じなんだから」という言葉に実感がこもっていた。

 違う意味で恐怖? を感じた名優としては、渡瀬恒彦さん(2017年死去)の名前が挙がった。小沢が若い頃、刑事ドラマの犯人役で出演した時のこと。刑事役の渡瀬さんとトイレで対決するシーンで、渡瀬さんが突然、ドアを蹴破って入ったきたそうだ。「この野郎、なにアドリブなんか、かましてんだ、このクソガキが!!!」。あまりのド迫力にも、「オレ、良かれと思って…。監督でも、今オッケーと言いましたよね」と引き下がらなかったのは、「顔面凶器」と恐れられる小沢の真骨頂だった。

 このエピソードを聞いていた中野は、「僕もアドリブかました時に、(渡瀬さんに)平手で殴られて、ここ(頬)に痕が残ってしまって、(撮影が)30分休憩になったことありますもん」とトンデモ告白。左頬に3カ所、掌の痕がつき、スタッフがお湯のタオルを押し当て、回復させたとか。

 小沢は「あの頃のオレたちの時代のことを今に持ってきたら、パワハラの権化しかないじゃん」と少し懐かしむように話した。

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2023年5月4日のニュース