【紅白歌合戦】Aimer 紅白初出場に「少しでも何か届けられるように、いまの私の全てで歌います」

[ 2022年11月16日 17:32 ]

今年の紅白歌合戦に出場することが分かったAimer
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 NHKは16日、大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(後7・20~同11・45)の出場歌手を発表。シンガー・ソングライターのAimer(エメ、年齢非公表)が初出場を決めた。今年初めに人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「残響散歌」が大ヒット。一躍全国区となった実力派がデビュー12年目で夢舞台に立つ。

 会見に欠席したAimerは「見てくださる方々に少しでも何か届けられるように、いまの私の全てで歌います。大みそか、見届けてくださったら幸いです」とメッセージを寄せた。

 生年月日など詳しいプロフィルは非公表。メディアなどで表舞台に出ることも少ない謎多き歌姫。「残響散歌」は昨年12月から今年2月まで放送されたフジテレビのアニメ「鬼滅の刃」のオープニングテーマで、1月に発売された。ハスキーボイスで勇ましく歌い上げるロックチューンが、アニメの人気とともに爆発的にヒット。サブスクリプション(定額聴き放題)の総再生回数は2億7000万回で、ヒットの新基準とされる1億回を史上5番目の早さで軽々と突破した。CD不況下でシングル盤の売り上げは12万枚超と好調。CDセールスやサブスクなど8指標を合算してランク付けしている「ビルボード・ジャパン」の上半期ソングチャートで1位に輝き、今年を代表するヒット曲となっていた。

 Aimerはハスキーかつ甘い声が特徴で、11年にメジャーデビュー。サザンオールスターズの桑田佳祐(66)ら、プロが認める実力派として知られている。幼少期から椎名林檎(43)や宇多田ヒカル(39)をまねして歌っていたが、15歳の時に声帯を痛めて声が出なくなり、半年間、声を発しない沈黙療法を受けたことも。歌えなくなったことで、ますます歌への思いが強まり、音楽の道を志した。その後、喉をいたわるように工夫しながら歌唱する中で、唯一無二の歌声を手に入れた。

 アニメだけでなく、ドラマやCMなどでも歌が起用されている。昨年8月にはラブソング「カタオモイ」(16年)が発売から5年たってサブスク1億回を突破したことでも話題になった。紅白では「残響散歌」を歌うとみられ、往年のファンだけでなく、子供たちを中心とした鬼滅ファンも喜ばせるパフォーマンスが期待できそうだ。

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