太田光「俺が唯一、最後に親孝行したのは…」父・三郎さんの晩年の思い出を語る

[ 2022年11月16日 12:43 ]

「爆笑問題」の太田光
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 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(57)が、15日深夜放送の中京テレビ「太田上田」(火曜深夜0・59)に出演。晩年の父親との思い出を語った。

 この日の番組は街中で太田上田への質問を募集。「親孝行するとしたら」という質問から、太田は晩年の父親との思い出を語った。

 太田は父・三郎さんについて「うちの親父は晩年、“何にも面白くない。生きてても何も面白くないし、お前のテレビを見てても一つも面白くない。本当に俺は生まれてきて後悔した。お前は家にも帰ってこないしね。お前とあのチビ(田中)は、もうテレビ出てても不愉快なだけだ”と。だから“テレビも見ない”って言い続けてました」と愚痴をこぼしていたと明かし、自身のラジオ番組などで「俺は親不孝って言ったのはそういうことなんです」と説明した。

 そして親不孝と思った出来事として父親から「光くんさ、俺のこと嫌いだったろ?」と言われたそうで「そんなこと言うと思わないから、びっくりしたわけですよ。でも俺は親父にずっとそっけなかった。照れくさいし、男同士ってそうじゃないですか。だからほとんど喋らなかったんですよ」とそっけない態度を取っていたことから、父親が太田に嫌われていると思い込んでいたと明かした。

 父親に「嫌いだったでしょ?」と言われたことから「絶句したわけですよ。なんて言ったらいいか分からない」と戸惑ったものの「俺はまず育ててもらったし、愛情かけてもらったし、感謝もしてるし」と伝えたという。すると父親が「そうか、嫌ってなかったか」と嬉しそうな顔をしたといい「本当に嫌われてると思ってたみたいなの。それは申し訳ないなって。“良かった。光くんに嫌われてるんだとばっかり思ってた。そうか俺のこと嫌いじゃないか”って言って、すごい安心した顔したの。その時に俺は親不孝だったなって。人生の晩年までそう思わしてしまったこと。それが親不孝だったなって思ったわけですよ」と父親への思いを口にした。

 親子の愛情を再確認した太田は「俺が唯一、最後に親孝行したのは親父が最後、脳梗塞で意識も何もないところで死んでいったんですよ。死ぬ間際に埼玉県の病院に行って耳元で“本当にありがとうな”って何度も言いました。何度も言って(古今亭)志ん生の落語を2人で聞きました。弟子になりたかった人なので」と父親が憧れていた落語家の噺を聞いたことが最後の親孝行で思い出と語った。

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2022年11月16日のニュース