里見香奈女流4冠 女性初のプロ編入試験受験を発表 歴史的な挑戦を決断「全力を尽くします」

[ 2022年6月28日 10:32 ]

里見香奈女流4冠(撮影・我満 晴朗)
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 日本将棋連盟は28日、里見香奈女流4冠(30)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=プロ編入試験受験を申請し、24日付で受理したと発表した。里見は5月27日の棋王戦で古森悠太五段(26)を破り、直近成績10勝4敗となって女性初の同試験受験資格を取得。歴史的な挑戦を決断し「日頃よりご尽力頂いております関係者の皆様、ファンの皆様には心より感謝申し上げます。この度、棋士編入試験受験申込書を提出致しました。全力を尽くしますので、静かに見守って頂けると幸いです。よろしくお願い申し上げます」とコメントした。

 島根県出雲市出身の里見は2004年に女流2級となり、08年11月の倉敷藤花戦をタイトル戦初挑戦で獲得した。以降タイトル獲得は歴代1位の48期まで積み上げ、将棋大賞の最優秀女流棋士賞は12年連続で獲得中の第一人者。かつては奨励会に所属し、プロ(四段)一歩手前の三段まで昇段したが、年齢制限で退会を強いられた。

 プロ編入試験は8月以降、1カ月に1局づつ実施される。相手は昨春以降の新四段5人が棋士番号順に対局。5局中3勝すれば合格となり、順位戦参加資格のないフリークラスへの編入資格を得る。

 ▼プロ編入試験の対局相手(対局順)徳田拳士(24)岡部怜央(23)狩山幹生(20)横山友紀(22)高田明浩(20)

 ▼プロ編入試験対局規定 持ち時間各3時間の5番勝負。先後は第1局が振り駒で、以降交代。受験料は50万円。

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