加藤シゲアキ 舞台「染、色」脚本が「演劇界の芥川賞」岸田國士戯曲賞最終候補入り 来月28日選考会

[ 2022年1月31日 14:20 ]

「NEWS」加藤シゲアキ
Photo By スポニチ

 白水社は31日、「第66回岸田國士戯曲賞」の最終候補9作品を発表。「NEWS」加藤シゲアキ(34)が手掛けた「染、色」(上演台本)などがノミネートされた。

 同賞は演劇界に新たなる新風を吹き込む新人劇作家の奨励と育成を目的に、1955年に新劇戯曲賞として設置され、1961年には「新劇」岸田戯曲賞、1979年から現賞名となった。新人劇作家の登竜門とされることから、「演劇界の芥川賞」とも称される。選考対象は原則として1年間に雑誌発表または単行本にて活字化された作品。画期的な上演成果を示したものに限って、選考委員等の推薦を受ければ、生原稿・台本の形であっても、例外的に選考の対象とすることがある。

 「染、色」は加藤の短編集「傘をもたない蟻たちは」に収録された「染色」が原作で、美大生の日常と葛藤を描く物語。加藤自らが脚本を手掛けた。20年に上演予定だったが、コロナ禍で中止となり、昨年5月に1年越しで上演。関西ジャニーズJr.「Aぇ!group」の正門良規が主演を務めた。

 選考会は2月28日午後5時から東京・神保町の学士会館で行われる。選考委員を岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、矢内原美邦が務める。

 最終候補作品は以下の通り。

小沢道成『オーレリアンの兄妹』(上演台本)
笠木泉『モスクワの海』(上演台本)
加藤シゲアキ『染、色』(上演台本)
瀬戸山美咲『彼女を笑う人がいても』(「悲劇喜劇」2022年1月号掲載)
額田大志『ぼんやりブルース』(「悲劇喜劇」2021年11月号掲載)
蓮見翔『旅館じゃないんだからさ』(上演台本)
ピンク地底人3号『華指1832』(上演台本)
福名理穂『柔らかく搖れる』(上演台本)
山本卓卓『バナナの花は食べられる』(上演台本)

続きを表示

2022年1月31日のニュース