橋下徹氏 ふじみ野市の立てこもり事件、医師へのカスハラは「公がサポートするか拒絶していい仕組みを」

[ 2022年1月31日 11:35 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が31日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。埼玉県ふじみ野市の立てこもり事件について言及した。

 捜査関係者によると、この事件で、殺人容疑で送検された男(66)の母親が26日午後に亡くなり、医師が死亡を確認した。男は27日、「線香を上げてほしい」と呼び出した医師らに母親の心臓マッサージを要望。医師が丁寧に説明をして断った後、散弾銃を医師に発砲した。その後、理学療法士の男性(41)を撃ち、医療相談員の男性に催涙スプレーを噴射。さらに別の医療相談員に向けて発砲した。この過程で、スプレーをかけられた医療相談員が男から散弾銃を取り上げ、避難した。医師は死亡、理学療法士は上半身を撃たれ重体だが、一命は取り留めた。

 MCの谷原章介が「医師や看護師の方々を守るためにも何か手立てを考えないといけないような気にさせられるような大きな事件でしたよね」と聞くと、橋下氏は「医療現場に限らず今、カスハラ、カスタマーハラスメントと言って、お客さんの方がハードなクレームを出すっていうのがいろいろ問題になっているんです」とし、「ただ通常の民間のお医者さんの世界以外の所は、あまりにひどければもう契約しなくて結構ですという拒絶ができるんですが、医師の場合には原則、応召義務といって原則拒絶できないんですよ」と説明。

 その上で「ですからどういう患者であったとしても応じざるを得ない、ということになれば、応召義務ってものを科しているんであれば、公がどこかでこういう相手の場合にはサポートするのか、ないしはこういう患者の場合には、それはもう拒絶してもいいよってことをはっきりと介入してあげる仕組みが必要になってくると思いますね。そうじゃないと怖くてお医者さん、仕事できないですよ」と自身の見解を述べた。

 ◇カスタマーハラスメント(カスハラ) 企業などに対する理不尽なクレーム、度を越した要求、暴言や暴行などの行為。店舗での直接のクレームのほか、コールセンターに対するクレームの電話、さらにはSNSを通じてカスハラが行われる場合もあり、近年、社会問題となっている。

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2022年1月31日のニュース