ひろゆき氏、2ちゃんねるは「デマに厳しい文化あった」 今のネットは「ソースないものを平気で…」

[ 2021年10月22日 23:30 ]

西村博之氏
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 西村博之(ひろゆき)氏(44)が22日放送のABEMA「ABEMAPrime」(月~金曜後9・00)にリモート出演し、99年に創設した電子掲示板「2ちゃんねる」について語った。

 「大学生の時に暇だったので『あめぞう掲示板』に出入りしていて、自分でも作ってみようかなと思って。それが最初かな」と掲示板設立のきっかけを語った、ひろゆき氏。「2ちゃんねる」は発明か?と言われることに対し「匿名な大規模の掲示板自体は昔からいっぱいあったし、発明と言われるのは違うなと思っていました」と話した。

 さらに、日本最大級の電子掲示板にまで成長したことについては「他の人がやらなかったからかな。アクセス数が増えて、結構サーバーのメンテナンスが大変なんですけど、あの当時ってインターネットの掲示板ってもうからないんですよ。広告もそんなに来ない時代だったんで。もうからないし、トラブル多いので皆やめていく中、僕トラブル好きだったんで楽しんでずっとやっていたら残っちゃった」と笑った。

 番組に出演したお笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の徳井健太(41)らから「悪口は全部ここから始まっている。それまではダイレクトに言われることなかった。そういう文化を作ってしまった」という意見が出ると、ひろゆき氏は「需要が元々あって、『2ちゃんねる』がすたれた後にTwitterが出来ました。需要と提供する側の問題。日本国内でやると、色々トラブルが多いので、今はそういうサービス、全部外国なんですよね。TwitterとかFacebookとか外国のサービスに行っちゃった」と現状を語った。

 昨今、ネット上でのひぼう中傷についての問題もよく聞かれるが「僕やっていた当時、僕の電話番号書いていた。本当に文句ある人はかけてくださいって普通に対応していた。それを考えると、今よりサービス対応レベル高かったんじゃないかな」と語り、「デマに関してはすごい厳しいという文化があった。2ちゃんねるのデマで泣かされた、騙されたって人はあんまりいないはずなんです。もともと理系の大学生が多かった文化ってのがあるんですけど、根拠のないものを出してくる人がいると『根拠は何なの?ソースは何なの?』ってつつくのが当たり前だった。今のネットの社会って、ソースのないものを平気でばらまいても誰も責めないってのがあるので、あの文化の方がまともだったんじゃないかなあ」と語った。

 また、今のネットユーザーに対し「騙された人が騙されたまま放置されている状態が多いので、そういうのは結構キツいよなあと思っている。騙されている人は騙されていることがわからないじゃないじゃないですか。でも、それを助けた方がいいよね、という人もいないので」と危惧。

 「2ちゃんねる」で育ったというネット漫画家のやしろあずき氏も「今ってデマに騙されて、そのまま成長していっちゃっている人が多い。2ちゃんねるの時は、こちも匿名だったんでズバズバ、デマだよって言えた。ツイッターだと、身分明かしているし争いが起きちゃう。それが怖いから、それはデマだよって言い辛い。昔の方がデマが広がりづらかった。2ちゃんねるはネタとなる嘘は許されたんですよ。デマは許されなかった」と語っていた。

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2021年10月22日のニュース