藤井棋聖が封じ手 王位戦第4局1日目終了、木村王位の誘導で相掛かりに

[ 2020年8月19日 18:33 ]

福岡市の大濠公園能楽堂で始まった第61期王位戦7番勝負第4局1日目。封じ手を立会人の中田功八段(右)に手渡す藤井聡太棋聖。奥は木村一基王位(提供・日本将棋連盟)
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 木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑む第61期王位戦7番勝負第4局が19日、福岡市の大濠公園能楽堂で開幕。1日目は後手・藤井の42手目が封じ手となった。

 藤井が3連勝で2冠目のタイトル奪取に王手をかけて迎えた本局。戦型は先手・木村の誘導で相掛かりとなった。“千駄ケ谷の受け師”の異名を持つ木村の序盤からの攻め姿勢が意外だったのか、藤井が1時間27分の長考に沈む場面もあった。

 定刻の午後6時に封じ手の順番となったが、飛車を切るかどうかの選択を迫られる重要局面。予定から19分過ぎてようやく封じることを決断した。

 先月19日に18歳の誕生日を迎えたばかり。勝てば羽生善治九段が持つ最年少2冠(21歳11カ月)、さらに昇段規定にのっとって加藤一二三・九段(80)が保持している最年少八段(18歳3カ月)の数字もともに上回る。

 持ち時間は各8時間のうち、木村が3時間46分、藤井が4時間7分を消費。20日午前9時に指し継がれる。

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