大混乱の英国GPでサインツがF1初優勝! ペレス2位、ハミルトン地元で3位 角田は14位

[ 2022年7月4日 01:56 ]

F1第10戦英国GP ( 2022年7月3日    シルバーストーン・サーキット=1周5・891キロ×52周 )

ラッセル(右・メルセデス)と接触して、マシンが裏返しになった周冠宇(アルファロメオ)
Photo By AP

 キャリア初のポールポジション(PP)からスタートしたフェラーリのカルロス・サインツ(スペイン)がF1通算150戦目で悲願の初優勝を飾った。レッドブルのセルヒオ・ペレス(メキシコ)が2位に入り、メルセデスのルイス・ハミルトン(英国)が地元で3位に入った。フェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)が4位、総合首位に立つレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は7位。ハースのミック・シューマッハー(ドイツ)が自己最高の8位でF1初のポイントを獲得した。

 スタート直後の第1ターンで大クラッシュが発生。アルファロメオの周冠宇(中国)のマシンが裏返しになったままフェンスに激突したほか、複数のマシンがストップしたためいきなり赤旗中断となった。周、メルセデスのジョージ・ラッセル(英国)、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボン(タイ)がリタイア。周はヘイロー(防護装置)に守られ、アルボンとともに医務室へ運ばれたものの無事だった。

 約1時間の中断を経てレースはスターティンググリッドの順位で再スタート。10周目にサインツがコースアウトするミスを犯し、フェルスタッペンがトップに立ったが、12周目にパンクのアクシデント。タイヤ交換後もペースが上がらず、順位を落とした。39周目にアルピーヌのエステバン・オコン(フランス)がストップしてセーフティーカーが入り、優勝争いはルクレール、サインツ、ハミルトン、序盤のフロントウイング破損で最後尾に後退しながら4番手に浮上していたペレスの4台に絞られた。42周目にセーフティーカーが外れると、タイヤが新しいサインツがルクレールを抜いてトップへ。ペレスとハミルトンもルクレールをかわして表彰台を確保した。

 アルファタウリの角田裕毅は最初のクラッシュで破損したフロントウイングを交換し、ソフトタイヤを履いた再スタートで13番手から一時は7番手へ浮上したが、11周目に同僚ピエール・ガスリー(フランス)と接触してスピン。大きく後退した上に5秒のタイムペナルティーを科され、完走中最下位の14位でフィニッシュした。ガスリーは最終的にリアウイングの故障でリタイアした。

 ▽決勝順位
 (1)サインツ(フェラーリ)
 (2)ペレス(レッドブル)
 (3)ハミルトン(メルセデス)
 (4)ルクレール(フェラーリ)
 (5)アロンソ(アルピーヌ)
 (6)ノリス(マクラーレン)
 (7)フェルスタッペン(レッドブル)
 (8)シューマッハー(ハース)
 (9)フェテル(アストンマーチン)
 (10)マグヌセン(ハース)
 (11)ストロール(アストンマーチン)
 (12)ラティフィ(ウィリアムズ)
 (13)リカルド(マクラーレン)
 (14)角田裕毅(アルファタウリ)

 (リタイア)オコン(アルピーヌ)、ガスリー(アルファタウリ)、ボッタス(アルファロメオ)、ラッセル(英国)、周冠宇(アルファロメオ)、アルボン(ウィリアムズ)

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月3日のニュース