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尚弥 年内に20億円超ファイトも!大橋会長が示唆、次戦はVSグッドマン濃厚

[ 2024年5月8日 05:30 ]

防衛戦を報じる本紙を手にする井上尚弥(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)を退けた一戦から一夜明けた7日、横浜市内で会見を行った。大橋秀行会長(59)は34年ぶりの東京ドーム興行で王者が10億円以上を得たことを明言。9月の次戦に続く年内第3戦は海外興行を視野に入れており、総額20億円超の報酬を得るビッグマッチが実現する可能性を示唆した。

 さらに価値を高めたモンスターに、大橋会長がさらなるビッグプランがあることを明かした。順調なら12月にも行われる今年3戦目について、資金力のあるサウジアラビアが興行主となる海外イベントに参戦する可能性を示し「今まで日本人がやってこなかったようなことをさせたい」と話した。

 6日は東京ドームに4万3000人を集め、チケットは完売した。大橋会長はスポンサーなどファイトマネー以外も含め、井上尚が10億円以上を手にしたことを明言し、「過去最高」と22年に村田諒太が手にした6億円(推定)を超える日本人ボクサー史上最高額になったと説明した。さらに、サウジ資本の興行に参戦した場合、そのファイトマネーは「(今回の)倍じゃきかない」とも明かし、報酬は20億円超となる見通しを示した。

 実は昨年12月のマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦は中東開催が計画されていたが、現地の情勢が悪化した影響などで流れたという。2階級4団体統一となったタパレス戦、今回のネリ戦を経て評価はさらに上昇。英紙ガーディアンは1回にプロ初のダウンを奪われながら、3度のダウンを奪い返す完勝に「彼はタイソンより優れている」と90年の番狂わせの当事者となった“伝説の男”を超えると表現し、世界的評価の高まりを示した。

 井上尚は激闘を感じさせない奇麗な顔で会見。映像でネリ戦を振り返ったことを明かし「満足のいく内容で凄くいい試合だった。自分自身、歴史に残るいい日になったと思う」と笑顔を見せた。

 次戦はIBF指名挑戦者のサム・グッドマン(オーストラリア)と、関東圏で防衛戦を行うことが濃厚となっている。「この東京ドームでの試合は井上尚弥の集大成ではない。今後のキャリアを加速させる一戦。まだまだここから熱い試合を繰り広げていきたいので、今後に期待してほしい」とさらなる飛躍を誓った。

 《敗れたネリが階級変更示唆》敗戦後に病院へ直行し会見を行わなかったネリは7日、自身のSNSを更新。「Adios(さよなら)122」とスーパーバンタム級リミットの122ポンド(55.34キロ)に別れを告げるようなメッセージと、絵文字とともにフェザー級リミットの126ポンド(57.15キロ)の数字を記して転級を示唆した。また、この日はインスタグラムで東京ディズニーランドを訪れている様子も投稿した。

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