但馬ミツロ「スパー見に来てんじゃねぞ」会場ヤジも気にせず7連勝　来月11日に次戦予定

プロボクシング　あしたのジョーメモリアル　Fighting　Bee　24　feat.　3150FIGHT　ヘビー級8回戦 （ 2023年7月21日    東京・後楽園ホール ）

判定勝ちを収めた但馬
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　日本ヘビー級王者・但馬ミツロ（28）が韓国王者を3―0の大差判定で下した。デビュー戦から5戦連続初回KOを続けてきたが、先月の前戦でストップ。この試合も判定決着となったが、全勝を継続した。

　ダウンを奪えなかった但馬だが「KOにはならなかったが、前回との差を意識しながらフルラウンド戦えた」と納得の表情。パンチの単発に終わった前戦の反省を生かし、この日は左ジャブを効果的に使って中間距離で試合を支配した。

　世界ランキング入りを目指し、キャリアを積むため10月まで5連戦を予定。早くも次戦は来月11日に予定されており「次戦に向けてケガをしないことがテーマだった」と明かす。デビューから5戦連続初回KOを続けてきたこともあり、圧勝劇を期待するファンも多い中、次戦を見据えリスクを回避する戦術に。会場からは「もっと手を出せ！」「スパーリングを見に来てんじゃねぞ！」「2人もチャンピオンなのか！？」と容赦ないヤジが飛んだが「面と向かって言われたら気にしますけど。右から左ですね」と試合後の控え室では涼しい顔を見せた。

　日本人初の世界ヘビー級王者を目指す但馬にとってはまだ道半ば。10月まで残り3連戦と険しい道のりが続くが「まだボクシングを覚えている段階。タフな試合が続くが、まだまだこれから。但馬ミツロというパッケージを作り上げたい」と前を向いた。